子ども達から学ぶ 「ルールは何故必要か?」

子ども達から学ぶ「ルールは何故必要か?」

昨年度まで、地域の子ども達のお世話をさせてもらっていたのですが、本当に人間関係に困っている人は、子ども達から学んだ方がいいよ~と言いたいくらい、素敵な気付きが多いです。

▼子どもから学んだ人間関係の極意はこちらを是非ご覧下さい

今回も子ども達から感じた事をピックアップして紹介させていただきます。

今回はルールとその崩壊について

社会にあるルールは守られているから成り立つ事がある

守りたくないルールもあるし、めんどくさくて時にはルールなんてぶっ壊したくなる事もあります。

そこまではないにしても、ルールに縛られてしんどく感じている方も多いのではないでしょうか?

そのルールが守られなくなったケースを子ども達のやり取りの中から見ていきましょう。

一人がルールをやぶりはじめたら止まらなくなる

学校を終えた子ども達が集い大人の助けをうけながら宿題などをやる「こども教室」の現場からお伝えします。

子ども達は宿題が終わったら、だいたい外で遊びはじめます。

中には室内で図画工作に勤しむ子もいますが、外で元気に走り回る子が多いです。

そしてある一定の人数が集まったら「鬼ごっこしよう」とか言いだしてなりゆきで鬼ごっこが始まります。

僕もある程度子ども達の宿題が終わったら、鬼として参加したりしてます。

今回もさっそく鬼ごっこがはじまりました。

しかし、学年の差等で足の遅い子と速い子とどうしても差は出てしまいます。

だんだん足の遅い子は相手にされずに速い子を狙うようになります。

簡単に捕まえられるよりも逃げ足が速い子を追いかける方が面白いからでしょう。

そのうち逃げ足の遅い子が(たいてい男子です)「僕もタッチしてよ~」と逃げずに逆に近づいてきます。

すると、そこで鬼ごっこは終わるのです。

だれかが号令をかけたわけじゃないのに、それぞれの学年で散らばっていきます

そして学年別で他の遊びが始まります。

今までの事が何事も無かったように…

……これ、イメージできますか?

henka

一瞬で今までの流れが変わるという感じ。

一人がルールをやぶってしまうと、あっという間にその遊びというか”コミュニティ”が終わるのです。

まるでバブルがはじけたみたいにサッと変わるというか、終わるのです。

会社が一気に崩壊してしまうみたいに…

ルールというものは人間心理の根元まで浸透している不思議なもの

僕は何度かこの光景を見てて、実に不思議な現象だなと思いましたが「ルール」があるおかげで成り立っている事(貨幣経済とか試合記録やプレミアム商品券等)がけっこう世の中にはあり、それらは皆がルールを守っているから続いているんだなと実感しました。

だからそのルールが破られた時、それを守ってきた皆の価値観が一気に崩壊して、あっという間に局面が変わるのです。

内部崩壊とかいう言葉はありますが、崩壊するときは結構あっという間に崩壊しますよね。

なんの躊躇もなく。

あの崩壊するイメージが、なんとなくこの子ども社会を通じて分かるような気がしました。

ルールというのは、人間の結構深い意識の根底にまで浸透していて、その土台が崩れたら根底からあっさり変わってしまうもんだと思います。

価値観が崩壊して、ニュートラルになった所で新たな考え方や流れが入ってくるようなイメージです。

人間の深層心理でのルールのありがたを理屈ではないところで感じとれました。

こんな体験、社会で普通に仕事しててもなかなか味わえないですよ!

fusigi

この不思議な体験は、いつかは皆さんも味わうかもしれません。

何かの逆転現象が起きるとき、こんな理屈じゃないスペクタクルな感情を味わう事でしょう。

その時に、自分の書いたこの記事を思い出してくれたら幸いです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。