アンパンマンに出てくるカバオ君から学ぶ
(抜粋)「やなせたかし氏が描く絵本シリーズ「アンパンマン」に登場するカバの少年である
©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV
夕食を作りながら、TVつけたらアンパンマンやってました。
そこで登場する一般人の「カバオ君」とその友達。
このカバオ君、もう随分老舗(?)の脇役としてその地位を確立しています。
「少々大げさすぎる言い方じゃないの?アンパンマンには魅力的なキャラが沢山いるのに?」
こういうツッコミもあるかもしれません。
しかし彼をじっと見て、その思考パターンを見てたら非常に物語を進める上でのキーになっている事が多いのです。
そして彼の振る舞いから子ども達に対してのメッセージを感じます。
どんなところか?
そこをじらさずに語りましょう。
純粋に信じるのは大事! だけど…
それは…
「何べんも簡単に人の言う事を信用して騙される」ということ。
バイキンマンの口車や変装に安易に騙されて、妙な場所に連れて行かれる。
「お菓子の国があるよ~」「アンパンマンランドへ招待するよ~」とか。
そして事態を飲み込んだアンパンマンが救出に入るのですが、だいたい始めの方は人質みたいな立ち位置なので、アンパンマンの足かせになってしまいます。
顔を濡らされたりして、一度はやられてしまうアンパンマン。
その後なんやかんやで勝って、バイキンマンは星になるのですが…
事件の原因は多分カバオ君達じゃないでしょうか?オプションでついてくるウサギさんみたいなのもしかり。
今一度客観的に自分を見つめてみよう
無事バイキンマンをやっつけた後は、なんかの食べ物を「わーい」言いながらニコニコしながらムショムシャ食べている感じのキャラですが
僕は見ていて、「お前アニメの中とはいえ、何度も騙されたりさらわれたりしてるんだからちょっとは学べよ!」と言いたくなるのです。
簡単に人(バイキンマン)の言う事を信じすぎるのです。
それで見事につかまって、アンパンマンの出動にまで事態を大きくさせるのです。
…都会には嘘が沢山あります。
はっきり言ってカバオ君は生きていけない世界です。
相手の言うことに対して「本当はどうなのか?怪しいんじゃないか?」と今一度“客観的”に自分を見つめる事をしないと、いつまでも騙され続けるぞ!と…
守ってもらうばかりでなく自分で守る術を!
…カバオ君に伝えたい。
事態が丸く収まって、おいしそうにスイーツかなんかをほおばる前に…
だれかに相談したり、まず自分で考えて欲しいです。
社会は信用で成り立っていますが、詐欺や嘘だって蔓延しています。
カバオ君(もしくはカバオ君のような子)が大人になって社会にもまれていく中で、騙そうとする人に沢山出会います。
そんな時、簡単に騙されても もうアンパンマンはいません。
カバオ君はますます騙されて世の中からはじき出されていくでしょう。
心のどこかで「アンパンマンはいつまでもいる」みたいに考えていたら、あるときカバオ君は独り立ちできなくなります。
僕の中での比喩的なメッセージです。
じっくり読んでください。
「アンパンマンは子ども達を守ってくれるけど、大人になったらもういない。
アンパンマンは子ども達だけのもの」
こう感じてます。
カバオ君は純粋で面白い少年(?)です。
声はなんかオッサンだけど。
でも、いつまでもそのままじゃいけないのです。
年齢と共に見える視点も変わります
………しかし大人になってから、アンパンマンを見ると随分感じる角度が変わってくるもんですね。
また見る機会があったら、レビュー記事書こうと思いますが、本当に年代で漫画やアニメなどに対する感じ方が違ってきます。
不思議です。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
その時の素直な感想が「こんな宇宙にまで規模を広げた戦争だらけの未来にしたくない」というものです。
10代で見てたら、「ガンダムカッコいい!」という感じでしょうか?
20代で見てたら、「シャアカッコいい!」という感じになってたでしょうか?
30代が見たら、「戦争だらけの未来になんてさせたくない」という感じ。
感じ方は年齢によってかなり変わってきます。
50代、60代の方がはじめて見たらどう感じるんでしょうね。