感想『ハイキュー』人が本気になっていくメカニズムを描いたドラマ


人生熱くなるスイッチが入るきっかけは、みんな違うけど必ずやってくる…

全年齢面白いけどバレー玄人でもハマる作品

バレーボールやってる方なら知らない人がいないくらい人気の作品「ハイキュー」。

一度見てみたかったのですが、仕事などで家に居ないことが多くなかなか視聴する機会がありませんでした。

しかしそんな中、AbemaTVで一挙放送されていたのでなんとか視聴できました。

AbemaTVさん本当に感謝です。

バレーを通していろんな人間ドラマが描かれるこの名作の魅力を、ファンの方々は勿論、まだ見ていない方にも是非シェアしたいと思います。
※見ていない方もいると思うので、なるべくネタバレは控えます。

まずはWikipediaで作品の概要を紹介。

アニメ:ハイキュー!!(第1期)
ハイキュー!! セカンドシーズン(第2期)
ハイキュー!! 烏野高校 VS 白鳥沢学園高校(第3期)
ハイキュー!! TO THE TOP(第4期)

※画像クリックで公式サイトへ移動します

原 作/古舘春一
監 督/満仲勧(第3期まで)
   佐藤雅子(第4期)
シリーズ構成/岸本卓
第1期:2014年4月6日~〔全25話+OAD〕
第2期:2015年10月4日~〔全25話+OAD〕
第3期:2016年10月8日~〔全10話+OAD〕
第4期:2020年1月11日~〔全25話〕
その他、OVAでも公開されています
タイトルの由来は、バレーボールを意味する熟語「排球」から
本作品のおもな舞台は宮城県となっており、仙台駅や仙台市体育館など宮城の地名・建物が登場している。
シリーズの累計発行部数は5000万部を突破


©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

モデルとなっている宮城県では勿論、全国的にも知名度が高いです。そして、この作品がきっかけで日本のバレー人気が再沸騰しています。スゴイ影響を与えています。

既にこの作品は、バレー人気を押し上げていますが、海外でも視聴されていて認知度は非常に高いです。

主人公はオレンジ色の髪の毛が特徴の日向君

▲彼がヒナタ君。けっこうアホです。

背が低いので、リベロなのかなと思いきやアタッカーです。これは意外でした。

まあ主人公だし、華のあるポジションだし妥当です。

その日向君を最大限活かしているのが、影山君。セッターです。

▲彼が影山くん。バレー脳はもの凄いですが、彼もアホです。

一度見てもらいたいのですが、“初見殺しの変人速攻”は間違いなく前半のポイントだし、影山君の飛び抜けた才能が実現させています。
とにかくセッターの重要性をここまで分かりやすく伝えている作品は見たことないです。

セッターがいかに大切で凄い役割なのかが分かる

バレー人口は今日本でメジャーと呼ばれる野球やサッカーよりも実は多かったりします。

野球は少子化でどんどんやれる環境やチーム作りが難しくなってきてますし、それはサッカーとて同じ。

しかし、バレーは学校の授業などでも普通に行われるし、男性のスポーツという感じではなく女性も楽しんでいます。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

ママさんバレーなんかも、学生の頃の名残で小学校の体育館で行われたりと、メジャーというかなじみの深いスポーツだったりします。

だからこそある程度バレーをやった方なら「セッター」という仕事がいかに得点に結びつく大事なポジションかというのが分かると思います。
この物語では序盤にして主人公最大のライバルがセッターという設定であるあたりで、実に玄人が力説したかった部分を伝えてくれているように感じます。

スパイカー(スパイク打つ人)の方が見た目も派手で、直接点数に響きます。

だからアニメや漫画などだと、派手な演出で描けるスパイカーがどうしてもプッシュされます。

点に直結する分どうしても目立つし、試合の勝敗を左右するプレイが求められるので、主人公格のキャラはどうしてもスパイカーになってしまうものです。
※最も得点に結びつきやすい攻撃であるスパイクを打つプレイヤーと言う

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

当然主人公はスパイカーですが、身長が低いというハンディをどう乗り越えて、知恵を使い相手方コート内にボールをねじ込んでいくかが大事になります。

そこを活かすためにもセッターの役割が本当に大切になってきます。

作品の中に『変人速攻』というのがあるのですが(これは実際に見てもらいたいです)それを見たらいかにセッターの存在が大事なのかが理解できます。

主人公と彼をとりまくチームメイトからライバルの構図を見ると、この作品は本当にうまくできています。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

セッターがいかに大切かというのが分かれば、バレー初心者でもそこまでにつなぐ動きにも目が行きます。

スパイク打つ人だけでなく、まんべんなく選手を見ることが出来るので、他の選手の魅力も見えてきます。

そして他の選手が気になってきたところで、それぞれのキャラにスポットをあてていく流れで物語は進んでいきます。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

バレーの試合の中で色んな物語が交錯して、見る側を惹きつけてやみません。物語として厚みがどんどん増してきますし、物語が進むにつれてハイキューファンも増えていったんではないかと考えられます。
スポーツ漫画やアニメ“あるある”として、途中でキャラの昔の回想シーンが流れたりしますが、その漫画やアニメならではの表現がかなり上手いので、見るほうは思わず感情輸入してしまいます。

バレーは人生とよく似ている

最後のラスボス高校ともいえる白鳥沢高校との試合は、10話まるまる使って描かれるほどの熱の入れようで、ファンも漫画で内容を知っている人でも見ていて熱くなるシーンばかりとなっています。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

後一点で負けるというがけっぷちの状態なんかは、良い緊張感で見る事が出来ますし、選手たちが集中している『ゾーンに入っている状態』を非常にリアルに描写しています。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

洞察力に優れた選手は、視線の描き方が秀逸です。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

特に眼鏡ノッポ君の月島君は、物語序盤はあまり目立たなかったキャラで、印象としても、運動神経が良い世渡り上手なキャラという感じだったのですが、どこか冷めた目で見ていた本人が、試合を通じて本気になっていく姿を見ると、今の現代社会で何に対しても本気になれない若い世代の心を震わせてくれるように感じます。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

どんどん“良い表情”になっていく彼を見て、ファンになった人も多いのではないでしょうか?

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

まあ月島君はお洒落で高身長なので人気あるか…

ラスボス高校はラスボスらしく、高校屈指のアタッカーとの対戦になるのですが、アタッカーが凄ければ彼のブロッカーとしての魅力が活きてきます。

バレーってうまくできているなぁと感じます。

バイキューを…バレーを通じて自分の人生を見つめなおして、本気になれるものに全てをかけて向かっていけような、そんな人生にしたいですよね。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

「この作品が人生の教科書だ」と言ってる人も多いので、ハイキューが視聴者に残した影響力は半端ないでしょう。

“それぞれにある物語”が作品の魅力

10試合まるまる使って描く壮絶な試合もあれば、弱小チームが必死になって戦うケースもあります。

試合には必ず勝者と敗者が出ます。

負けたチームにも、彼らのストーリーというものがあり、そんな敗者の物語も描かれていますが、これが実に良い。

今まで練習をサボったり中途半端にやってきたけど、試合を通じて色んな気づきに遭遇します。

感謝の心だったり、後悔だったり。

そんな心からこみ上げてくる思いも、等身大の一人の人間として描いているこの作品は、バレーを愛する全ての人だけでなく、今やりたい事がなくて何に対しても本気になれない燻っている全ての世代に見てほしいと感じます。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

人が本気になるスイッチって、タイミングも内容もそれぞれ違います。

試合や仲間を通じて、次々とバレーの世界へのスイッチが入っていくバレーバカ達の人間臭いドラマ。

そのドラマをより魅力的にするために登場人物達も実に人間臭くて魅力あります。

どの選手もそれぞれのテーマを持っていて、魅力的です。

ムードメーカーの存在は必要不可欠

主人公要するチーム「烏野」以外にもいろんなチームが出てきますが、どのチームにもムードメーカーみたいなキャラが必ずいます。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

チームとしての勝利を目指す以上ストイックに頑張る影山君のようなキャラばかりだとしんどくなるので、上手い具合に1チームに1人はバランスよくいるムードメーカー。

烏野だと誰だろうか…と探していたら、いた!

▲彼(田中)が1番のお気に入りです

彼(田中 龍之介君)がこのチームで非常に良い味を出しているのではないでしょうか?
他にも作品は面白いけど、なんだかモノ足りないなーなんか高校生の定番みたいなものが抜けているような…と思っていたら、そう!「

この作品の主人公(日向君と影山君)は、バレーに対する向上心は人一倍あるのですが、その情熱が前面に出過ぎていて、全然高校生らしい恋模様が無いのです。

高みを目指すためにやや猪突猛進なヒナタ君&影山君

「好きな子にカッコいい所見せたいからバレーしてる」とかではなく、もっと崇高で高い目標だけをひたすら目指し、直進しているようなキャラなので「がんばってほしい」と応援したくなるのですが、“人間のスキ(隙)”みたいなところが見えなくて少し物足りなかったのです。

ストイックに高みを目指すのは勿論良いのですが、ずっと見続けていくとだんだんそのキャラがお気に入りだとしても、どこか遠くに行ってしまうような錯覚を得てしまいます。

この辺、月島君は非常にバランスよく描かれていますよね。

田中君は我がチームの美人マネージャーに振り向いてもらうために必死にウィングスパイカーとして頑張ります。

マネージャーが滅茶苦茶美人!なんでここまで美人にしたんだ!

坊主なのに無駄なアクションが多くてカッコ良くはないけどなんか親近感を感じます。

西谷(にしのや)君もマネージャーが好きっていう点では同じなのですが、彼はカッコよくて女性人気高そうなのでなんか違うな~というイメージ。爽やかなので不器用がなく少し“毛色”が違うように感じます。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

勿論みんなカッコイイのですが、田中君が居てくれないとちょっとチームの雰囲気が違ってたかなと感じます。

威嚇するイメージだったのですが、後輩の面倒見がとても良くて、後輩から慕われるギャップがあります。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

必要な場合は頭も下げるし、想像以上に寛容で感情豊かなので、見ていくうちに彼が一番のお気に入りになってしまいました。

正直、彼は結構いいヤツだと思います。

漫画の方は読んでいないのですが、美人マネージャーの清水さんが、もし田中と付き合うという流れになるのなら、彼女はかなり男を見る目があると思います。(※アニメ内の話ではありますが)

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

あと、彼を無駄にイケメン設定にしなかったのが良かったと思います。

もし彼がガサツな感じでなく爽やかイケメンキャラだったら、キャプテンや相手チームのイケメンキャラとやや被ってしまい、チーム内での立ち位置が中途半端な感じになっていたかもしれません。

ジャニーズのユニットみたいに全員カッコイイキャラがでなくても良いのです。

いろんな特徴があるからキャラ全体が活きるのです。

他のチームもしかり、そのチーム内のキャラバランスも非常に秀逸なのがハイキューの魅力ではないでしょうか?

バレーゆえにかなり沢山のキャラがでてくるのですが、本当に登場人物の書き分けやバランスが上手いなと感じます。

コンセプトのその”先”へ

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

ハイキューのアニメ(4期まで)はこれから最大のライバル「音駒高校」との対戦に入るところまで放送されています。

それぞれのチームには、戦略(カラー)があって分かりやすかったですし、音駒とはどんなカラーのぶつかり合いになるのか楽しみですね。

チーム同士の対決だけでなく、元所属チームだった方(監督やOB)の想いも絡まって目が離せない展開になってます。

冒頭でも書きましたが、バレーを題材にした作品でここまで人間ドラマをうまく描いている作品は見たことがないです。

自分たちの世代は『スラムダンク』人生の教科書みたいなものでしたが、今の10~20代の世代だと「ハイキュー」がそれにあたるのでしょうか?

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

それくらいこの作品は人の心を揺さぶるものになっていますし、この作品を知れて良かったなーと感じます。

自分の場合は特に「負けてしまったチームのアフターストーリー」や「負けた後のチームメイトとの対話」が素晴らしかった。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

大人になってから漫画やアニメを見なくなっていたのですが、「ハイキュー」という作品を知ることが出来たのは幸運でした。

日本のアニメは世界に誇れるくらいレベルが高いし、クリエイターの皆さんの技術はどこに出しても恥ずかしくないレベルだと感じます。

だからまた続編を楽しみにしています。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

余談ですが、SNSなどのカキコミに
『ハイキュー音駒戦見るまでは死ねん』
『ハイキューの続編が俺の生きる希望になってるわ』
『この作品あるから今の人生がある。続編マジ期待!』
という感じで続きを大いに期待する熱い声が挙がっています。

それどころかこの作品を見るのが生きる希望になっている人もいるくらいの人もいるようです。

生きる希望ってなんだか大げさな気もしますが、この作品がコロナ禍の中でも多くの人の心を支えてくれているっていうのは皆さんのカキコミ読んでると実感できます。

今の若者世代はコロナ禍というのもありますが、本当に大変な時期に生きています。

彼らにとって「ハイキュー」は生き方の指南書みたいな感じでみんなの心を支える作品となっているようです。

©古舘春一/集英社・「ハイキュー!!」製作委員会・MBS

魅力は話せばきりがないので今回はこれで終わりにします。

「ハイキュー」のファンは幅広い層で滅茶苦茶多いと思うので、自分はまだ初心者ですが、SNSなどで繋がれたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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