人に交じってなぜかパンダいてる!
現在(2021年)学生を中心に人気が沸騰してきている作品「呪術廻戦」。
今回はこの作品の魅力を紐解いていこうと思います。
作品ををまだ知らない方にも魅力をお伝えできればと思います。
既に雑誌連載のほうではかなりの人気と支持を得ていますが、アニメ化によってその人気が加速して、ファン層も一気に広がりました。
作画のレベルが「神レベル」と言われる程評価が高いのもポイントですが、女性ファンが多いというのも人気をけん引する理由の一つになっています。これは結構ポイント高いです。
この作品の一番の魅力でもある濃い登場人物の紹介があるため、ややネタバレを含みます。
ネタバレが嫌な方は、一度作品を見てからでも記事にお付き合いいただければ幸いです。
『呪術廻戦』
原作:芥見 下々
監督:朴性厚
シリーズ構成・脚本:瀬古 浩司
キャラクターデザイン:平松 禎史
音楽:堤博明、照井順政、桶狭間ありさ
制作:MAPPA
まず、作品の表紙の画像をご覧下さい。
これってまるで対戦型格闘ゲームのパッケージみたいになっているように感じません?
恐らく今後キャラクターが勢ぞろいした所で対戦型ゲームを今色々考えている最中だと思います。
▼100%出るでしょう。多分対戦格闘ゲーム化へまっしぐら!
今から考えもどんな感じになるかワクワクします。
イロモノ(?)揃いが盛り立てる!
話を戻して、この「呪術廻戦」の魅力を紐解いていくわけなのですが…
ズバリ「出てくる人物がみんな濃い」ということ!
真っ白な画用紙に、黒やら金、紫色、赤色など一斉に打ち込んだイメージがあります。
物語がやや落ち着いた辺りで、呪術廻戦を生業とする学校の生徒が勢ぞろいするシーンがあるのですが、初めてこの作品を見た人間からしたら絶対目に入るキャラがいます…「なんか知らんけどパンダ混じってるぞ!」というのを。
名前もそのまんま「パンダ(先輩)」。
…これなら初見の人間でも忘れません。
他にも体中がどう見てもメカにしか見えないメカ丸。
こちらも嫌でも目立ちますし、作者の方はおそらく以前「魁!クロマティ高校」という作品を見ただろうというのが想像できます。
個人的に感じたこととして、とりあえずこのメカの方は表情が見えないので、声で全てを表現するしかないです。かなり高いスキルが声優さんには問われます。
「鬼滅の刃」に出てきた猪の被り物をしているキャラもそうですが“表情が見えないキャラ”を演じるというのは舞台演劇などをやっていれば分かりますが、滅茶苦茶難しいんです。
指を食べてめでたく主人公の座を射止めました💛
この男の子「虎杖君」。漢字は何と読むのでしょう
彼(虎杖 悠仁/いたどり ゆうじ)が主人公です。
彼も身体能力が高くて初めの方こそ目立つのですが、回りが濃すぎるため、落ち着いたポジションになってしまいます。
彼と伏黒君が一番まとも~に感じます。
彼が「両面宿儺」という伝説の妖怪のパーツ(指)を食べてしまったところから物語が展開していきます。
▼手羽先のから揚げみたいな感覚で食べたのだろうか?
この指が「えらく栄養価が高くて食べたら強くなる」というわけでなく、体内に取り込んだばかりに、この指を持つ妖怪の意識の依り代になってしまったわけで(憑依する呪物)、呪術者から要手配人もしくは厳重監視人になってしまったわけです。
でも指を食べたお影で物語の主人公の座を射止めた虎杖君。
ガンダムの「先に乗ったもの勝ち」みたいに、真っ先に食べたおかげで、彼を中心に物語が進むようになっていきます。
彼は人を助ける使命を祖父から受け継いでいるので、結果彼の生きざまの“芯”が固まった状態のスタートとなり、良かったのではないでしょうか?
魅力的な主人公の条件にはやっぱり「動機(なんのために動くのか)」は大事です。
ちなみに依り代の「両面宿儺(りょうめんすくな)」は『日本書紀』の記述に出てくるような鬼神。
自分は以前ゲームで面識あったのですが、そのゲームのラスボスの側近的な位置にいたのでかなりヤバイ妖怪なんだろうなというのは想像できました。
実際かなり凶悪な性能をしています。人間が太刀打ちできるような感じがしないです。こいつがラスボスになるんやろうか…
初見でまず忘れない登場人物たち
先程、メカやパンダがいるという書き出しをしましたが、本当に出てくる人達、皆インパクトが強いのです。
狗巻先輩は一件普通の人に見えますが、こちらもかなりインパクト系。この人も絶対“初見のスキル”を見ると覚えます。
改めて見ても、主人公の虎杖君が霞んで見えるくらい濃いメンバーばかりです。
こんな印象深いキャラを次々考え生み出した作者さんは天才です。
勿論、呪術師・女性陣もこのデッドオアライブの世界を生き抜くために「か弱い乙女」ではいられません。
主人公チームに入ることになるこの子(釘崎さん)も、ヒロインという感じよりも相当気の強い姉ちゃんという感じです。
でもそれがリアリティあって良い!
戦いを生き抜く顔をしています。
ヤバイ敵に出くわしても、決して恐怖に慄いたり「キャーキャー」言いません。
化け物相手に気持ち負けしていない良い性格しています。
気持ちで負けてたらあっという間に隅に追いやられます。女性キャラとはいえ、あまりにも濃いメンバー揃いなので。
「これからの女はこうでなくっちゃ!ヤワな男共に舐められてたまるかよ!」というこれからの時代を強く生きる為の女性のロールモデルみたいな感じがします。
▼戦えない易しいだけの女性キャラは、日常ドラマとかなら存在感あるのですが、こういった戦闘ばかりになると存在感を出すためには“お色気”を使うしか手段がなくなってきます。
皆なんだかんだ言って戦いの中に身を置く立場なので、出で立ちからして強烈な雰囲気があります。
御家のしきたりや跡継ぎなど女性には普通は鬱になるような問題にも、気の強さで乗り切る姿はまさしく「ザ・カッコイイ女」
人間を殺めても「ぶっちゃけなんともない」と覚悟の違いを見せつけたかと思えば、一緒に罪を背負う気遣いを見せたりする彼女はなんというかもう「男前」の領域です。
釘崎さんが、Adoさんの「うっせえわ」を釘打ちながら歌ったりしたらかなりハマるんではないかと思うのですが、皆さんどう思いますか?
あなたには生きる軸があるか?
この作品は、とにかく濃いキャラが乱立して我先にと暴れまわる感が強く、そのキャラクターのインパクトのせいでなんだかストーリーが弱い感じがしてくるのを途中感じたりしました。
技の名前も秀逸というかカッコ良いのばかり!「黒閃」とか!
だから物語そっちのけで呪術師同士の仮想バトルに思いを馳せるようになってしまう人もいるのではないでしょうか?
主人公の動くワケ(動機)が、少年の心に沿った純粋なもので、その思いを軸に事件の解決に奔走するという軸がしっかりしているからです。
この作品ははじめっから「軸」がしっかりしていました。
だから濃いメンバー達のやりとりがいくらカオスで自由過ぎても、ダークサイド寄りでもこれだけの層に支持を得ていると感じます。
『オッコツ先輩』などまだ出演していないメンバー含め、「どんなクセやインパクトのある人物が出てくるんだろう」というワクワクが非常に強いです。
作品を通して感じる「死を見つめなおす機会」
魅力は書いていたらきりがないくらいありますが、特に印象に残った部分があるので、そこを最後に紹介させていただきます。
この物語の中には、色んな「死」に対面します。
虎杖君は基本易しくていいやつです。勿論人を殺すなんてできない。
でもそんな心理をついて主人公を追い詰める悪党も出てきます。
色々葛藤を乗り越えながら「殺すしかない」という選択の中で自分自身で手にかけないといけない状況にも出くわす訳ですが、その後仲間に「正しい死」について問いかけるシーンがあります。
ここが非常にこの作品を通して伝えようとしているテーマの一つに感じます。
後悔の無い人生を全うするのが「正しい死」なのかどうか、結論を出すのはまだ早々だと思うので、虎杖悠仁君の自身への問いかけに寄り添いながら、この物語を見ていきたいと思います。
まぁ敵さんが非常にえげつない強さなのですが、そこは呪術師の濃すぎるくらいの個性あるみんなで解決に向かって奮闘していくことだろうと思います。
ドン・キホーテとコラボしたり、ドラッグストア等で限定グッズを発売したりと、今もメディアにひっぱりだこのようです。
「じゅじゅフェス」なるイベントも行われたりと、アニメ1期の放送が終わっても声優さんたちは大忙しみたいですね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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