阪神・矢野監督のメンタルコーチの話

阪神・矢野監督の言葉の力

2019年から阪神タイガースの監督に就任された矢野燿大さん。

現役の時からファンでとても尊敬しています。

そんな矢野さんが監督となってから、なにやら自分の人生の師匠「中村文昭さん」とよく似たようなニュアンスの言葉を使うようになってきたので、気になっていました。

講師であり師匠 中村 文昭さんの知恵


「今できることをやる」「できない理由を言わない」等聞き覚えのある言葉が多いので、自分が人生を生きる上で参考にさせていただいている中村文昭さんの講演を聴いたり、本でも読んで感化されたのかなぁと感じていました。

久々に講演会場で中村さんにお会いした時にそれは判明しました。

講演会ではソフトボールやっている学生さんが多かったので、機転を利かせて野球ネタの話をし始めました

その時に分かったことが、今矢野監督のメンタルコーチみたいな役割で相談をいろいろ受けているということ。

だからなのか、矢野監督の言葉やマインドがやたらと中村さんに似てるなと感じてました。

話してくれたのはズバリ言葉の力です。

これは野球の監督に限らず、人間関係にも非常に大切なので皆さんにもシェアさせていただきます。

中村文昭さんやひすいさんの言葉の力

自分はチラシやポスターを作る仕事にも時々関わっているのですが、どうもセンスがないのか、引き込ませるような言葉が浮かばないです。

自分には思いつかないような秀逸なキャッチコピーを次々と生み出すセンスある人を心から尊敬していました。

そしてその代表格とも言える方が「ひすいこたろう」さん。

自分のプロフィールに“天才コピーライター”と書いてるだけあって、何気ないキャッチフレーズでも不思議なくらいパワーのある言葉に変えてくれます。

この方の著書『明日死ぬかもよ』という本が自分の愛読書の一つで、言葉の力の大事さをとても感じられます。

自分のブログのタイトルにも使ってたりします。

書籍紹介
『明日死ぬかもよ』

作家、コピーライター、漢字セラピスト、幸せの翻訳家、天才コピーライター
衛藤信之氏から心理学を学び、心理カウンセラー資格を取得
この言葉の力というのが、相手の心を縛り付けたり、癒したりと本当に不思議な効果を生み出すのです。

子育てをしている方は、是非「ひすいこたろう」さんや中村文昭さんの言葉に注目していただければと感じます。

言葉一つで相手の人生を変えてしまうケースもあります。

相手を立ち直らせることもできます。

ひすいさんの話で少し話が脱線しかかりましたが、中村さんが話してくれた阪神タイガース・矢野監督のメンタルコーチをしている中で実際に起きた事例をシェアします。

マルテ選手が打った話

阪神タイガースのメンバーに、ジェフリー・マルテという選手がいます。

矢野監督と時を同じくして入団。

2019年には一時期、虎の4番も任されていた助っ人外国人選手です。

打力を買われてタイガースのチームにやってきたのですが、彼は入団当時から打撃フォームに癖があったそうです。

僕はバッティングに詳しい人間じゃないので、どうこう言える立場ではないのですが、TV解説の方もしきりに言ってたので覚えています。

それは「左肩が下がり気味だ」という事。

解説陣に言われてるくらいなので、マルテ選手は恐らくコーチ陣からも何度も「左肩が下がってるぞ!」と言われていたのだと思います。

そのうち右肩が下がるのを意識しすぎてバッティングが中途半端になってスランプに陥っていたそうです。

そんな時に矢野監督から、「中村さん、マルになんて言ってあげたらいいですかね?」みたいに聞かれたそうなのですが、その時に中村さんは『左肩でタイミング取りながら打ってみれば』みたいな言い方に変えればいいのではないか?とアドバイスしたそうです。

「左肩が下がってる。(だから直せ!)」というニュアンスのアドバイスを別の言葉に変えてみたわけです。

そしたら、言ったその日にマルテ選手はホームランを打ったのです。

そして次の日もホームランを打ったそうです。

この事例から、かけてあげる言葉ひとつで人は変わるものです。

これは人間関係に悩む方にも言える事ではないでしょうか?

というよりもう中村文昭さんに直接タイガースのメンタルコーチをしてもらったほうが良いんでないかと感じるほどです。

今はどうか分からないのですが、シーズン中でも 週3くらいで電話相談していた事が判明。

えらく密に話してたのを知って驚きました。

子どもたちに恥ずかしくない背中を大人として見せる

監督インタビューも試合後に放送されます。

中村さんもその映像を見ているそうです。

ある時、矢野監督はインタビューを終えた後に中村さんに電話で聞いてみたそうです。

「今日の自分の話(試合後の監督談話)はどうだったか?」

すると中村さんは答えます。

中村さん
『監督……今日のインタビューは0点ですわ。

あんなに“しんどい”を連呼してたら、見ている子ども達が「監督ってしんどい仕事なんやなー。野球選手ってしんどいんだな~」と思ってしまう。

子ども達に希望を持たせるような発言をもっとしてほしい。

「野球が楽しくて最高やー。」というのを大人が率先して心の底から見せないと野球をやってみようと感じる子どもたちがますます減っていく。

監督の発言というのはいろんな人に影響を与えるんですから。』 

…それ以降、矢野監督は試合後のインタビューで「しんどい」を言わなくなりました。

その分「今できることをやろう」と。

未来の子どもたちに恥ずかしくない背中を大人として見せていく意識が強まったのではないかと思います。

矢野監督の言われたことを素直に受け止める度量も凄いと感じました。

考え方の幅を広げるため本を読もう

矢野監督は、メンタルコーチを受けているだけではなく読書家としても知られています。

常に自分の視野を広げる努力をされているそうです。

Youtubeでも掲載されていましたが、矢野監督おすすめの書籍を紹介して今回は終わります。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。