リゼロ2期 がスタート!~この世を強く生きる為の指南書

無理ゲーを突き進む者たち

※この記事の中盤以降には少しネタバレが含まれています。
まだ作品を見ていない方は、見終わってから閲覧頂ければ幸いです。

レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。

リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)という作品を知ったのは、今年。

はじめは「この銀髪の子との異世界ラブコメみたいなモノかな?」とか思いながら“ながら見”をしていたのですが、途中から真剣に見始めました。

「この作品はヤバい!…というかよく観察し、よく考えて選択しないと…命がいくつあっても足りない…。」

主人公のスバル君は自分たちと変わらない一般人なので、『自分がスバル君だったらどういう選択をするか?』というのを真剣に考えながら見るようになりました。

自分と同じ特に力もない人間なので、余計に感情輸入しながら…

しかし「こんなの“無理ゲー”だ!理不尽だ!」と思わずにいられない障害。

真剣に見て、真剣に解決策を考えれば考えるほどマジで辛くなってきて、1期では途中で見るのをやめたくらいです。

でもそれは作者の長月達平さんRe:ゼロから始める異世界生活製作委員会の作品に手掛けたギミックでもあり、見事に感情をかき回された形となりました。

この作品を知ったのは今年ですが、2016年に公開された当時からかなり話題になった作品というのも後になって分かりました。

キャラクターの人気もすさまじく、海外でも高い人気を誇る「リゼロ」

▼特にこの子が異常なくらい人気があります

ついに2期がスタートするという事で、SNS上では既に大いに賑わっていましたし、自分もこの天才クリエイター達が手掛けるこの作品の続編が見れるのを心待ちにしていました。

2期も変わらず、まぁこんなに感情を揺さぶられる作品は見たことないです。

感動して泣くとかいうレベルではなく、絶望感や悲壮感、癒しや希望など色んな感情を五感で感じられる…というイメージでしょうか。

まずは作品の概要をWikipediaより簡単に紹介

Re:ゼロから始める異世界生活

▲画像をクリックすることでHPへ移動します
原作/長月達平
監督/渡邊政治
脚本/横谷昌宏
キャラクターデザイン/坂井久太
音楽/末廣健一郎
◆放送開始◆
第1期:2016年4月4日から
第2期:2020年7月8日から
小説投稿サイト『小説家になろう』にて2012年4月より連載が始まり、MF文庫J(KADOKAWA)より2014年1月から今もなお刊行されている
『SUGOI JAPAN Award 2017』ではアニメ部門・ラノベ部門の2部門で1位を獲得

© 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会


皆さんの感じ方も様々なので、コメントなどが楽しみです。

作者が伝えようとしているメッセージ

作者の長月さんは、この作品を通して何を伝えようとしたのか?

こんなにインパクトのある作品。

見始めた時からずっと考えていました。

今の段階で感じるのが

『怠惰に生きるのではなく、今をもっと必死に生きろ。

いざというときに自分の無力さのせいで大切な人や大切な場所を失ってしまっても、後悔しか残らないぞ!

後悔の念を引きずる人生より、今できる事を精一杯やって、絶対に後々悔いの無いようにするんだ。

悔やんで強烈なツケを払わないといけなくなるとお前が一番辛いんだ!

だから今を真剣に生きろ!いずれ来る災厄にも向き合えるように…

大切な人を守るため、自分の未来を守るために。』

絶望する前に現状を変えるために行動しろ!ってこと?
…とまぁこういうことを伝えようとしているのではないかと感じています。

命の大切さ、生きる事の尊さを知ったスバル君は、いつでも全力で生きています。

死ぬのは勿論怖いです。

でも彼はどんなに危ない状況でも我が身可愛さに誰かを見捨てて逃げようなんて選択はしませんでした。

立派です。

自分の弱さもしっかり受け入れて、それでも現実から逃げずに向き合う主人公・スバル君。

運命を切り開くなんてのはそんな簡単なものじゃない。それでも覚悟を持って進む姿から何を感じるのか?
そういう彼の姿を見て今、社会に対して背を向けてふさぎ込んでいる若者に喝を入れたかったのではないか?

特殊な力など、何も持ってなくても、覚悟を決め腹をくくって突き進む勇気を、視聴者の僕らに何度も見せてくれます。

どこまでも過酷な世界で。

だから、フィクションの世界とかいう見方でなく、一人の人間として彼から何かを学んでほしいと感じます。

僕らが社会で失敗しても命まで取られることはないです。それなのに自分たちは失敗を極端に恐れて何もチャレンジしなくなってしまっています。

現状を変えたくても何も動かずにその場所に甘んじている場合が多いです。

だから、辛い仕事でも遅くまで仕事をして、家に就いては眠り、朝になればまた会社へ行く同じような毎日を繰り返しています。

まさに怠惰と不満の日常をループしています。

勇気を持って現状を変える一歩を踏み出すこともなく繰り返しの日常を送っている僕らには、現状を変えるために命がけで立ち向かっていく姿は強烈に感じるでしょう。

「飛車落ち」での2期スタート

※ここから少しネタバレがあります。

皆のワクワクを背にスタートしたリゼロの2期。

ですが将棋でいう「飛車抜き」の状態でのスタートとなりました。
※「飛車」というのは、作品屈指の人気キャラという意味です。

ちなみに、スバル君は将棋でいうと「歩兵」かな。

悲しみに明け暮れている方が多いのではないでしょうか?

なにしろこのキャラ↓ は海外でも異常なくらい人気があります。【私的な意見でなくホントです!】

© 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会
この作品の感情をゆさぶらせるスペシャリストと言ってもよい人物の離脱。

「NEWS」で手越君が抜けたのとはわけが違います。

壮絶なスタートとなりましたが、魅力的な他のキャラクターたちでダークファンタジーな展開に負けず、盛り上げてほしいですね。

アイドル業界的に言うと、絶対的エースの子が一時休養したような状態になったので、他の子がアピールするチャンスです。

魅力的なキャラクターが多いというのもこの作品の魅力の一つです。

どうやら新人のキャラも加入するようで、エース不在の「総選挙」(?)が慌しくなりそうです。

立候補者(?)の皆様
「ライバルって、必要だと思います。ライバルがいるから、今の自分がいる」
ヒロインのエミリアさん

「潰すつもりで来てください。 私はいつでも待ってます。」

© 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

「きっと一番悔しいのは、夢が叶わないことじゃなくて、トライするのを諦めること。」

© 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会

「急に出てきたイメージがあるけど、今までの苦労があるから許してね」

© 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会

「リゼロを好きな気持ちは誰にも負けません!」

© 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会

「メイドの面接は、落ちたらリゼロ界を辞めるつもりで挑みました。」

© 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会

過酷な世界を生き抜くために必要なスキルとは?

これからどんな展開が待っているのかは「ノベルのみぞ知る」状態になっていますが、とにかく2期の初めで『今回のゴール地点はここだ!』という明確なものが示せたので、そこを軸に物語を進めていけるので見やすいかと思います。

1期はどちらかというと、暗闇の中手探りで歩きながら出口を掴むようなイメージだったので…

これからの展開も見逃せないですね。

とはいえ、過酷な世界で針に糸を通すような立ち回りが必要になってきます。

▼ますます厳しくなる日本の未来に対して、子ども達に向けて生きるための処方箋を伝えているような感じがします。…いずれ来る災厄に向き合えるように…

© 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会
この世界を生き抜くために必要となるものは何か?

ここに関してはおそらく現代社会を生き抜くために必要となる要素と被ると予想されるので、スバル君と一緒に真剣に解決策を考えていきたいです。

実際現代社会でも生き抜いていくのは大事ですけど、まぁそのためのハードな模擬練習みたいなものでしょうか。

見ていて辛くて自分の無力さが嫌になる時もありましたが、これだけ人の心を揺さぶり、惹きつける作品は滅多にお目にかかれないと思います。

大人でも「この作品はヤバいな」と感じるくらいなので、現代っ子には強烈なインパクトを残すでしょう。

感想『リゼロ2期』これからの日本を生き抜くために必要なこと


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。