7年を超える大作となった『チェインクロニクル』
群雄割拠の激しいスマホのゲーム業界。
いろんな作品が新たに配信開始されていく中、残念ながらサービス終了となった作品もあり、その新陳代謝は激しい現在。
そんな中でも、もう8年前から配信されているゲームがあり、そろそろ今のストーリーが佳境となりフィナーレに向かっている物語があります。
『チェインクロニクル』というアプリで、現在は“4”という位置づけで配信されています。
今回はこの作品から皆さんにも役立つスクショ(メッセージ)をお届けします。
レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。
周作(twitter:DarvishShu)です。
興味がわいた方は、以下よりダウンロード出来ますので是非プレイしてみて下さい。
本当に遊び方が簡単(なのに奥は深い)なので、初心者でも問題なく楽しめます。
スタート時には分かりやすいレクチャー動画まであったりして、さすがに長く続いているアプリだけあって様々なユーザーに適応した作りとなっています。
登場人物も800を越えて、ただキャラが多いだけでなく非常に魅力的なキャラばかりです。
時々開催してくれる他の作品とのコラボイベントがとても楽しみで、このコラボをきっかけに知ることができたアニメ作品が多いです。
知らない作品も知れたので、振り返ってみてもこの作品にはとても感謝しています。
まだ見たことないのですが、『進撃の巨人』や『まどマギ』『7つの大罪』なども取り扱ってくれていて、SEGAならではというか、いろんなジャンルの世界もコラボを通じて堪能出来るのがとてもお勧めしたいポイントです。
この作品の魅力はズバリ…
2020年に入り、どんどん生まれる新しいゲーム配信が盛んになってきた影響もあり、最近は物語の更新(配信ペース)が遅くなってしまい、ちょっとした朝ドラみたいな感覚で楽しんでいた自分のようなライトユーザーにとっては間が空きすぎる間はありました。
…が、物語の中には人生の格言のようなセリフもあり、キャラを立たせたしっかりしたストーリーは変わらず魅力です。
このアプリが気に入った理由をズバリ挙げるとすると
…前回のレビューでも書かせていただきましたが、
現代の人間社会でも日本人同士ですら、価値観の違いなどで分かりえずいがみあう事が実に多いです。
だからこそ分かり合えないマウントの取り合いばっかりしている現代社会に対して、何か生きるヒントが隠されているのではないか?と感じながらストーリーを読み進めていました。
このチェインクロニクルの世界観は、日本地図をタテにしたようなマップになっていて、一番荒れている部分が「東京」にあたるところ。
これはたぶん意図的にやっているのではないかと思います。
そこを各地の力ある種族たちが手を取り合ってなんとか一番荒廃が進んでしまった国(日本で言う東京の辺り)を救おうとみんなで手を取り合って立ちあがる感じになっています。
ちょっとメタファーを含んだ設定になっています。
九州は「九領」という土地で、戦国時代のような風貌(世界観)になっています。
四国にあたる場所は、「精霊島」という名前で精霊たちが多く暮らすエリアになっています。四国八十八か所などがあるので霊的な場所という位置づけにしたのでしょう…
関西、中国地方にあたる場所は「砂漠の湖都」。商売や興行が盛んな土地。
恐らく東北から北海道にあたるのが、「賢者の塔」。魔法などを司る賢者のような魔導士や妖精達の町。
こんな感じで日本地図をベースにしているようなマップなので、世界の広さなどもなんとなくイメージしやすいです。…勝手にですが。
そこで繰り広げられるドラマがあり、そして彼らが紆余曲折を経て成長し、交わるようなストーリーとなっています。
『チェインクロニクル3』では各地に散らばる5名の主人公がそれぞれの課題に向き合って奮闘する様を描いています。
それぞれ5通りの話(カラー)があるのですが、ここで辛口コメントをすると、面白いストーリーとありきたりなストーリーとが分かれていて、全部を楽しめるという感じではありませんでした。
現代社会に役立つ格言
「精霊島」
「砂漠の湖都」
「賢者の塔」
そして関東・東京に位置する部分の「聖都」。
この5か所でそれぞれ奮闘し、仲間と共に成長する主人公たち。
また、基本的にノベルを読んでいく感覚でストーリーが進みますが、どうしても表現描写の点で、リアルさが伝わりにくい部分もあります。
どんどんグラフィックや容量が増えている今のスマホのゲームから比べると、やや劣ってしまう部分ではあります。
素敵なエピソードが沢山あるのですけどね。
そんな素敵なエピソードの中で、これは社会を生きる上で役に立つ格言だなと感じたものを紹介させていただきます。
人生において役立つ金言が多い戦国世界
一番良かったのが、まるで戦国時代みたいな世界の「九領」での物語。
主人公はアウトローからの出発という位置づけと、妙なコンプレックスを抱きながらも本当の自分を取り戻すという流れになっています。
彼をとりまく仲間が面白くて和みますが、ここは乱世の世。
遺恨や城主とのいざこざなどが行く手を阻みます。
しかし、そんな立ち位置から浮上していこうと真剣にもがくからこそ説得力のあるセリフが多いのです。
強さを追い求めるだけではないのも奥が深いので、一番のお気に入りストーリーになりました。
自分たちの世界観の狭さに気づき、見聞を広め、視野を広げていこうとする過程も、若者が成長していく中で必要なところです。
演劇で伝えるという趣向が新鮮
関西や中国地方に位置する「砂漠の湖都」
ここでの主人公は、劇団の一員。
ただ戦いを繰り広げるだけでなく、時には相手に演劇で魅せて伝えるという形で活路を開いていくのがオリジナリティがあって良いです。
少しネタバレになりますが、最後の親玉にも「戦い」という手法ではなく「演劇」という手法で挑むのも切り口としてとても新鮮だなと感じました。
私情ではありますが、自分も演劇を少し嗜んでいるので、ストーリーを読んでいて演劇の知識が身について勉強になりました。
主人公含め皆が演劇のプロというわけではなく、素人からスタートした踊り子もいます。
そんな彼らも自分たちのゴールを見定めて進んでいく様が、現代の目標の持ち方としては参考になります。
しかし、演劇という踏み込んだジャンルは良かったのですが、ノベル調(小説風)で楽しんでもらうには容量的に厳しかったのではないかと感じます。
アタマの中でイメージしながら楽しむといっても、舞台公演の世界をテキストのみで表現するのは厳しいです。
何が正しいかを考え悩む子どもたち
以前自分が紹介した絵本でも書かせてもらいましたが、自分が正しい行いをしていると思っても、望まぬ方向へ進むケースはいくらでもあります。
「精霊島」に出てくる主人公はまだ幼い子ばかり。
そんな子ども達が、大人のやっていることに対して「本当はどうなのか」というのに向き合うストーリーで、これは学生さん達に読んでもらいたいなと感じました。
大人達の考える正義と子どもたちの考える正義はまた違いますし、純粋な思いが時にいろんな人を巻き込む事もあります。
大人の思惑と対立する主人公たち。
それにしても子どもに難題を吹っ掛けすぎです。
「精霊たち同士の戦い」という意味では興味深いものになりました。
悪いことをした人を叩いて解決するというものはないのです。
戦って相手を打ち負かしたら良いというわけではないのですが、主張に白黒つけるためにどうしても戦わないといけないケースもあるので、とても苦しくなる時があります。
それをまだ幼い子どもたちが直面して葛藤する様は、生きていく上で必要な道ではないかと思って見入ってしまいました。
大人達が成長を優しく見守るシーンなども、どういう形がベスト…ではなくベターなのかというのを考えさせられました。
魔法学園と王道を行く主人公
あと2つ、ストーリーはあります。
しかしこの二つがちょっと王道というか、ベタな感じがしていまいち感情輸入できませんでした。
魔法学園の少女達の学園物語と、王都で魔物と戦う少年の物語(ややざっくりした説明ですが)なのですが、先ほど挙げた3つのストーリーよりはインパクトが薄く、あまり印象に残りませんでした。
キャラの性格がどこかで見たような印象である点。
あと、共通しているのが、この二人の主人公は内在する凄まじい能力を持っているという点。
これが爆発したら大抵のカタはついてしまうという事です。
その力を開放する“きっかけ”が何なのかはストーリーの中で解明されていくのですが、そのための大胆な設定と冒険ができなかったような印象です。
しかし、これからこの5人の主人公は集い、共通の問題に向けて立ち向かうという佳境に入っていきます。
彼らそれぞれの課題を克服して、ハッピーエンドにたどり着いてほしいですね。
真の主人公(あなた)も、彼らのサポートとして参加してますので、立ち位置としては彼らの指揮者という感じで楽しめます。
チェンクロを楽しむ一口メモ
このゲームは課金無しでも楽しめますが、より物語を爽快に楽しむために是非課金してでも加入させた方が良いキャラクターがいます。
サブストーリーも熱いものがあるので、是非ゲットできる期間・タイミングにもよりますが、お勧めのキャラクターを紹介します。
ズバリこの二人。(※この二人は課金してでもゲットしたい!)
今からプレイを初めて、クリアまで駆け抜けたい!ストーリーを楽しみたい!って方は特にうってつけです。
様々な価値観を持つキャラとの掛け合いも秀逸
初めの方に紹介しましたが、このストーリーには本当にたくさんのキャラクターが登場します。
キャラ一人一人にきちんと特徴があり、魅力的な設定があります。
そんなキャラ同士での会話でも、大切なメッセージが沢山あります。
是非ゲームをプレイして見てもらいたいところですが、最後に現代社会にも役立つ“生きたメッセージ”を紹介して終わりにします。
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