クリエイターの視点から見る映画 「ベイマックス」

英語の受け答えのために…
英語脳を鍛えるために…

物語の流れが分かりやすいディズニーの映画を借りて、英語版を繰り返し見ているサイト管理者の周作twitter:DarvishShu)です。

今回の記事では、その数ある映画の中から特にクリエイター視点から見ても思わず唸ってしまうような作品があったので紹介させていただきます。

映像作品を作る側からの視点でお伝えしようと思うので、今回も宜しくお願いします。

映画「ベイマックス」から受け取ったメッセージ

紹介したい作品。それは昨年大ヒットしたディズニー映画の 「ベイマックス」

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これは舞台が日本なのです。いや、日本をモチーフにしているというところでしょうか?

主人公の名前も日本性だししょっぱなからとても親近感が沸きました。

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まだ見てない人いると思うので、ネタバレはしませんがこの映画はテンポが良くどの年代でも問題ないので是非見てほしいですね。

人によって良かったと感じる部分はそれぞれ違うと思うのですが、僕は話の構成力が神レベルだなと感じました。

まず、話の冒頭の10分でかなり詰め込んだ感はあるのですが、世界観や人物紹介などを全てまとめています。

主人公達の日常からのスタートではなくいきなり戦いからのスタートということで、はじめはどういう切り口か分からなかったのですが、次第に状況が飲み込めました。

あと、主人公の母親代わりになっている叔母さんの台詞に注目しました。

たわいもない台詞を発しているようで、説明台詞にもなってない…ベストな言葉のチョイスだと思います。

その台詞を紐解いていけば、叔母さんと主人公達の関係性、今までの生活が分かってしまうからです。

その後も大学で学ぶ人物紹介へ移るのですが、とにかく無駄が無くスムーズ。

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だから物語の流れに入りやすかったんだと思います。

90分の映画なのにボリューム感を感じられたのは、「冒頭の土台作りがしっかりしていたから。」

あの90分の間によくあれだけの世界観と物語を構成したなぁというのが初めの感想です。

個人的にも映像作品や楽曲を手掛けるクリエイターのはしくれとして感じている事として

相手にわかり易い世界観を前提にそこからどれだけプラスアルファをつけていけるかがクリエイターの腕の見せ所だと思うのですが、この映画はそんな周りの予想を大きく上回ったのではないかと思います。

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正直なところ、僕ははじめこの映画に対しあまり注目していませんでした。

その前の「アナと雪の女王」が世間的にもすごいヒットしての後だったので、そこまでのヒットはないだろうと踏んでいたのです。

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しかし蓋を開ければ興行収入は「アナ雪」を越え大きな反響を得ました。

その要因ともいえるのがこの話の構成力世界観の差別化ではないかと感じます。

構成力は先ほど話した通りですが、世界観で言うと…

こういう話の中に、ロボットモノやヒーローモノ、マスコットキャラ系など王道のありきたりの設定はあるのですが、決してそこにこだわっていないのです。
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それが前面に出ると、どうしても類似の映画作品との比較になってしまいます。

そういう部分にも気をつかいつつ、しっかりまとめている「ベイマックス」。

あと、「人を傷つけずに」というのも大事なテーマです。

ぶれてないテーマのままアクションシーンも魅せることが出来ていて圧巻です。

作品を通してテーマがぶれないというのは大事で、最後までぶれない事で相手に伝えたい事を印象付ける事が出来ます。

自分の人生の芯のようなものです。

何かを伝えたい時、話に芯が無いといまいち相手に想いが届かないという経験はあるのではないでしょうか?

コンセプトというのでしょうか?

映画だってこの”芯”がとても大事です。

ディズニー映画では特に前半の10~15分くらいでこの”芯”作りを持ってきている傾向があります。

他の映画では、回想シーンで徐々に伝えていったり、伏線を入れたりするやりかたでバラバラなんですが、ディズニー映画は鉄板の構成作りのようですね。

「物語の中で伝えたいテーマ」

ここがブレなければ、あとはどんなに作品に情熱を注ぎ込んでも大丈夫。

この映画で言うと、「ケアロボット」がブレなければ、例え「戦い」になっても空を飛び回っても大丈夫!違和感は出ません。

また、おそらく制作者側はガンダムみたいな日本のロボットアニメが好きだったのではないかと思います。

ただ、そんな世界観はあえて押し出さずに物語のスパイス的なもの…「ワサビ」のようなものにすることでうまく物語を演出したと思います。

エンドロールのイラストでは製作者の日本好きが伺えます。


ちょっと補足のエピソードではりますが、

僕は英訳で見てたのですが、名言もいくつかあるのではないでしょうか?

その英語字幕の余談ですが、僕はこのセリフが一番感銘をうけました。

” I will always be with you.”

これはどこのセリフかというのは、「ベイマックス」を見てない人もいると思うのでのシーンは伏せておきますが……

「私(の心)はいつでもあなたとともにある」という意味。

これ英語初級なら英訳すると意外と難しいと思うのですがどうでしょう?

実際にいないというか見えないものに対してのスピリチュアル的な言い方なので「Stay」を使うのではなく「be」

……とにかくこの名台詞は覚えました!素敵な言葉なので、海外の友人と出会い別れ際にこの台詞を使おうかなっと思います。 ………ちょっと重いかな?

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ウォルトディズニーはこれを越える作品をこれからも作り続けていくのか…と思うとこの会社はまさしく天才クリエーターやスクリプトライター達の集まりですね。