「中国大返し」にチャレンジ ~岡山から大阪を歩く~
「中国大返し」敢行《2日目》
今回は「中国大返し」の2日目(12月31日)の報告です。
歩きながら要所で時間と写真を記録したのでこれからチャレンジしてみたい方には大変参考になる…という自信はあります。
そうでない方も是非、二日目の行程。お楽しみ下さい!
歩けなかった距離をまず歩きなおす!
「中国大返し」一日目の記事を読んでいただければ分かりますが、初日は岡山駅から播州赤穂駅までの旅でした。
しかし結局夜中になっても到着せず、備前福河駅までとなった初日。
JRで播州赤穂駅まで移動して、駅に隣接するホテルでの一泊となりました。
※もし初日に播州赤穂まで行きたいなら、岡山駅を朝早く出る事をオススメします!
朝起きた時点で足が痛かったのですが、シャワーを浴びて、ストレッチを念入りにして、朝食を多めに取ってか らホテルを後にしました。
東に向かって…ではないです。
昨日の歩けなかった部分を取り戻すために播州赤穂駅から備前福河駅までをまず歩く事にしました。
出発時間は朝の8時前! …朝日がまぶしいです。
ホテルから逆方向の備前福河駅まで歩き始めました。
途中、気がついたのですが今日は大晦日なんですね~。
村の産直市などにも寄ってみたかったのですが営業してないようです。
途中、大和駅…
2~3キロ歩いたくらいでしょうか、昨日の疲れが回復してない分、もう足腰にガタがきてました。
朝一番のウォークなのにえらく疲れていたのを覚えています。
そんな中やっとの思いで備前福河駅へ到着。
ここからJRでまた播州赤穂駅へ移動します。
自分との約束を守って充実した旅を!
僕はこの旅にチャレンジする時に決めていた事があります。
それは「必ず自分の足で歩ききる」という事!
公共交通に頼るのは嫌でした。
だから時間のロスになるのは分かっていましたが、備前福河駅までまず歩いたのです。
さて!仕切りなおし!!
播州赤穂駅へ戻り、そこから東に向けて250号線を歩き始めます。
出発したのが10時40分。
写真では90号線と書いていますが、この道路は250号線です。
途中で分岐する橋があります。
体がきつかったのですが、とりあえず6km先に道の駅「白龍(ペーロ ン)城」があるということで、そこまで頑張ってそこで小休止しようと 気持ちを入れ替えて歩く事にしました。
人間の歩行スピードは時速でいうと4kmくらいだと思います。
しかしこの時の自分の歩行スピードは3kmないかどうかというペース 。
お昼前ではありましたが、もう体力的にはバテていました。
とにかく二日目の昼から夜にかけてが歩き旅で一番辛く、マインドの強さが問われる時間帯です。
そしてこの日、岡山から大阪までの歩き旅をする方には一番注意してもらいたい分岐点が出てきます!
MAPに表示されない赤穂浪士の道?
それは赤穂義士の旧街道であります。
道路標識にそって250号線を歩いていくと、やや山道に入ります。
そしてさらに歩いていくと歩道が無くなり、道路がバイパスっぽくなり ます。
その場合、歩行者はどのルートを通ればいいのか?
そこで左に逸れる道があります。
そこが「赤穂義士の旧街道」です。
この写真が目印です。
地元の方なら分かると思いますが、初めてチャレンジの方はこの標識を見逃さないように!
こんなかんじで歩道がなくなると同時に左の道を進んでいきます。
道は山の神社に繋がっているかのような道。
おそらく赤穂浪士の皆さんが祭られているのではないかと思いますが、当時の自分は観光を楽しむくらいの体力と気力が残っていませんでした 。
山道ではありますが、とにかく休憩ポイントの道の駅を目指して必死に歩きました。
疲れているときは、気にならなかった寒さもこたえます。この辺り、写真を撮るゆとりも無かったですね…
坂道をやっとの思いで登りきったところで神社があるのですが、ショッキングな事態になります。
iPhoneのMapで見てもらえば分かると思いますが、なんとこの神社で道が終わり!要するに行き止まりになっているのです。
なんか精神的な疲れがどっと出てきたのと、この坂道をまた引き返さないといけないのか~、どれだけ迂回しないといけないんだろうかという 苦しい思いが渦巻いていました。
トイレに活路を見出した!?
…でもせっかく神社まできたからということで、参拝をして、あとお手洗いを探していました。
すると神社の裏側に簡易トイレがあるではありませんか!
そこを利用させてもらおうとそのトイレまで進んだら…
…その先本当に昔の旧道みたいな道が続いていました。
そうです!iPhoneのMapには掲載されていませんが、この先も道が続いているのです!
不安な気持ちで細道を進んでいく中で、標識も見つかりなんだか救われたようになり落ち着いて周りの景色などを写真撮る余裕が生まれました。
人間の心理って不思議です。
沈んでしまったら一気に疲れが出るし、「なんかいけるかも」と思ったらとたんに疲れの意識が消えてしまってるわけです。
▲ちなみにiPhoneのMapを開くとこう表示されます!
この道をつたっていけば行けるかもしれないという希望を感じてからは理屈では説明できないのですが、疲れが和らぎました。
250号線を歩き旅する皆さんも是非覚えておいてほしいポイントです 。
ただし、街灯などはぜんぜん無いので夜歩くのは控えてください。
旧街道を進んでいくうちにやっと250号戦との合流地点も見えて来て、相生市へとたどり着けました。
次第に下りに入り、山を降りて程なく、「道の駅白龍(ペーロン)城」へと到着。
道の駅・ペーロン城の詳細は こちら!
飲食ブースでは牡蠣焼きなどの香りがそそります!
http://peironjo.jp/
疲れも溜まっていて、本当は温泉にでも入って、一旦リフレッシュしたかったのですが、この時点で午後2時。
今日中に姫路入りしたかったので、白龍(ペーロン)城での観光気分はまたの機会ということで、小休止後歩き始めました。
橋を渡ってからは比較的整備された国道を歩いていきます。
12月ということで日の入り時刻が気になりますが、iPhone片手に少しづつ歩いていきます。
相生市に入ってからは比較的道が綺麗になり、新幹線が脇を走る大通りになります。
要するに2号線と合流したという事です。
2号線は、流通の要所となる道路なのでさすがにコンビニなどのお店が一定感覚で営業していて、少し街から外れたかな…と感じても、ラブホテルやら車の展示がズラッと並んでいたりと、国道のアクセスを十二分に活かしていると感じる店が並んでいます。
道が広くなって安心感が出たので、歩行スピードは遅いですが休憩をいれながら歩を進めやすくなりました。
…しかし大晦日の夜は何が起こるかわからない。
竜野を越えたあたりから雨が降り始めました。
コンビニでコスパ抜群のビニール傘を買い、濡れながらも歩いていきます。
そんな中、揖保川あたりを歩いている途中iPhoneで今日の宿泊先や休憩所を検索していたら、近くに温泉があることが発覚!
あかねの湯というところで、2号線から少し外れにあります。
大晦日も元気に営業中との事。
天気予報を見ると、雨は後数時間にあがるそうなので、
雨宿りと体のケアを兼ねて温泉へ文字通り足を伸ばす事にしました。
今振り返ってみても、タイミング良かったのかもしれません。
★あかねの湯 龍野店
http://www.supersento.com/kinki/hyogo/tatu.html
洞窟みたいな風呂の中で、「ダウンタウンガキの使いやあらへんで 笑ってはいけないシリーズ」初めのほうを少し見てました。
地元の方も大勢利用しているようです。
念入りに自己マッサージをした後、都合よく雨もやんだようなので再び2号線に戻って歩き始めます。
この休憩は体力・気力の回復にもなってとても良かったです。
なんか笑う事で精神的にも前向きになれたかも!
姫路に向かう上で2号線は通れないエリアがある
温泉で疲れがいくらか取れて、歩き始める中、午後8時を回りました。
ただ、ここからの2号線は夜ではあったけど店も多く歩きやすかったです。
お気に入りの音楽や落語を聴きながらリズムよく歩く事を心がけました。
途中、ファミリーマートでエナジードリンク注入。
夜もふけてきたけど、このまま2号線を歩いていけばなんとか姫路へとたどり着ける…
そう思っていたのですが、この日最後の注意ポイントにぶつかりました。
夜なので分かりやすい写真が撮れなかったのが残念ですが、途中2号線がバイパスみたいになるのです。
要するに歩道が無くなるということ。
林田川を越えたあたりで、道はトンネルに入るのですが、歩道はありません!
なので、歩行者は179号線から迂回していかないと2号線に合流できないようになっています。
夜中の迂回ということで、街中で助かりましたが179号線を進むルートに変更します。
ちなみにこの道は「出雲街道」の一街道のようです。
179号線を歩いていくと2号線に合流できますが、時計を確認したら、もう12時近くなっていました。
あと少し歩いたら2号線へ再合流というところでしたが、インターネットカフェを見つけて、大晦日というのに営業していたので、今年最後の夜はネットカフェで過ごす事にしました。
ボックスについて荷物を降ろしてから後の記憶が無いほど深い眠りにつきました。
もう疲れはピークだったように感じます。
歩行スピードが本当に遅いし、荷物が重く感じて仕方なかったです。
こんな状態で残り大阪までたどり着けるのだろうか…という想いの中眠りにつきました。
素人の歩き旅は3日目へ続きます
2日目 備前福河駅→姫路市手前
続きは…
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
引き続き「中国大返し」旅の記事をお楽しみ下さい。
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