徒歩のみで九州横断【11日目/最終日】いちき串木野➡鹿児島

薩摩街道を行く。
福岡県 博多駅から鹿児島駅までの歩き旅をリアルタイムでまとめました。

レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。
今回の歩き旅にチャレンジしています周作twitter:DarvishShu)です。

何回かに分けて、歩き旅(「福岡・博多駅」スタート「鹿児島駅」まで)の記録をお伝えしていますが、今回が最終回になります。

かなり実践的な記事になっていますし、2~30kmくらいの短い区間のウォーキングにチャレンジしてみる場合もこの記事はお役に立つと感じています。

今回が最終日ですが、是非最後まで旅の経過と写真を見ていってください。

福岡~鹿児島間 歩き旅 最終日 ~いちき串木野から鹿児島駅まで(約38km)

5月25日(水曜日) 早朝8:00 天気は曇り

串木野駅からのスタートです。

串木野駅をでたばかりの辺です
時刻は8時過ぎです。

今日のゴール地点を考えると少し遅いくらいですが、途中でバテないように十分な睡眠をとりました。体調は万全です。
朝から学生とえらくすれ違うなと思ってたら……『神村学園前駅』を通過。
基本3号線を進んで行くと鹿児島駅に到着するようですが、歩道エリアが無いため、他の道路を使ってたどり着く必要があるみたいです。

色々迂回も想定しながら進んでいきます。

鹿児島へ通じる道は夜は暗くて危ない

ちなみにこの日歩く距離は40km近くあります。ラストにふさわしい距離ですが日は暮れてしまいます。

ですので、みなさんが歩き旅をする場合は、中間地点の「薩摩松元駅」を一旦ゴール地点に設定するのが良いかと思います。

少しネタバレになりますが、先に大事なことを伝えます。

鹿児島駅近くの道で、歩道が無い道があります。鹿児島市内へ向かう国道3号線は山道のうえかなり迂回路になります。その変わりに歩く県道24号線の中で、途中歩道がないエリアがあります。

大型車も結構通るし、暗くなってから歩くのは正直危ないと感じました。日が暮れてからの歩行はおすすめできません。

次の日が100%雨だったので、今回は無理して日暮れの中、歩きましたが、歩いてみて24号線の下り坂は怖かったです。

串木野から鹿児島市内経向けて歩くなら、途中でセーブポイントを設定したほうが良いです。





では歩き旅最終日の軌跡に戻ります。

下り坂だけど一筋縄ではいかない最終路

道路は基本下り道が多いです。

鹿児島市内に近づいているわけなので、平地で緩やかな道が多いのではないかと想像していましたが、アップダウンが結構激しく、歩いていて、これは本当に街中へ向かっているのだろうかと半信半疑になることもありました。

まだゴール地点まで30km以上ある現実を見ながら、ラストに相応しいコースを実感します。

でもあまり日が暮れて暗くなったらまずいな…という気持ちもあるので、休憩はなるべく最小に留めつつ、足早に進みます。

暫く進むと、町を出て自然だらけになりました。


日置市に入りました

2日目や3日目に感じていた足腰の筋肉痛などはもう感じません。同じテンポで体のリズム似合わせて進んでいくだけです。

坂道などはきついですが、それでも休憩すればまた持ち直します。

日置市に入りましたが、まったく鹿児島市…街中に向かっている感じはしません。のどかな風景です。

歩道エリアは左右どちらかにはあります

今回の旅で目立ったのが国道沿いのコインランドリー
この辺も温泉の町みたいです。次回は車でゆっくり行ってみたいです。

田之湯温泉通りなる観光スポットも発見。行ってみたいけど先を急ぎます。
歩き始めて3時間程
スタートから3時間で8,5km。坂道もそれなりにある中、まずまずのペースです。
座れるコンビニ(イートインスペース有り)で休憩。休めるポイントでしっかり休んで後半に備えます。

途中までは国道3号線。しかし日置市伊集院町あたりから、線路沿いの道・県道24号線へスイッチして、あとはこの24号線を下っていくという流れになります。

この先が徒歩ルートの分岐ポイントになります。

行き過ぎてしまって引き返していますが、この24号線を使います。
24号線に入っていく道があります
ここが分岐のポイント。

国道3号線を進んでいくと、東市来町駅を通過した先に県道24号線へ分かれる道があります。歩行者はこちらを進みます。

ここを入ります。(後ろ向き撮影)

マップで見たらこんな感じです
国道の上を通ります。

あとはマップをたよりに東側向けて歩いていきます
ここからはマップと方角を頼りに進みます。
道は殆ど車が通りません
一応「薩摩街道 出水筋」の看板があったので安心しましたけど、迂回路としてはかなりはずれた道です。24号線から逸れていないか確認しながら東向いて歩きます。
そのうち町に合流します。道がひらけてきました。
大きく逸れた道に行かなければ迷うことはないです
方角とあと、「薩摩街道」という標識が目印になります。
民家が並ぶ道に出てきます

薩摩街道を間違えなく進んでいるようです
お昼も過ぎているので、一旦休憩。ここまでとここからのルートを調べます
薩摩松元駅(鹿児島市上谷口町)では大きな鯉が迎えてくれました。

時間は15時過ぎ。

この時点でもう今日はゴールにしたかったのですが、明日が大雨ということで、この日のうちにゴールまで歩くことに。

しかしまだ距離は16kmくらいあります。急いで歩いても4時間以上はかかるこの先を時間とマップを見ながら歩きます。

上谷口町の商店街を見て回る暇もなく、県道24号線を進みます。ここはもう少しゆっくりしたかったです。




24号線、しばらくの間は線路沿いの道ということで分かりやすかったです。

そして、鹿児島市に入りました。でも全然街中の感じが無いのです。鹿児島市って都会ではないのか?

ついに鹿児島市に入りました。
鹿児島市にはいったものの長閑な道は続きます
最終日のラストスパートをかける為にもここでドリンクを投入
休憩ポイント発見。気合を注入してまた再開。
この先、鹿児島市街。進むのみです。
薩摩松元駅を通過


上伊集院駅に到着。ここまでで疲れはかなり感じています。
どんどん進み、上伊院駅を通過。

独特な地形の駅で興味深かったので、少しホームを見て回りました。

このまま進んだら日が暮れてしまう
しかし、時計を撮影したようにもうすぐ6時。日暮れの時間帯が近づいてきます。

時間を計ってみるけどどう見積もっても夜の8時過ぎになりそうですね。

暫く歩道を歩いていたら、また山道に入りました。鹿児島市に入っているはずなんですけどね。
駅を後にして足早に進んでいきます

24号線です。この辺は歩道、問題ありません

水分補給してすぐ出発

下り道の県道24号線。

下っていく道なので、足どりもそんなに遅くなかったのですが、ついに日が暮れてきました。

日が暮れてきましたが、疲労も溜まってきました。
暗くなっていく中、困った問題に出くわしました。


このように途中から歩道スペースがないのです。

鹿児島市内へ通じる道ということで、結構大型車も横切ります。

スマホのライトを後ろ側に持ちながら、恐る恐る歩いていきます。最後の難関とはいえ、夜道にこれは危ない。

やっとの思いで山道を降りてきました。

そこからもマップを頼りに歩道を進むのみです。

あと少しで鹿児島駅に着くはずなのですが、そこそこの民家があるだけで、ビルも新幹線も見当たらない道路。
日も暮れて真っ暗になってしまいました。
山を下って少し安心したので、ここで夕食にしました。
マップ通りに進んでいるんですが、また坂道に入りました。

暗いから見えにくいのもありますが、鹿児島駅に向かっているように感じません。高層ビルのような建物が見当たらないのです。

マップを見ても、かなり鹿児島駅に近づいているはずなんだけど…街中に入った感じがしないのです。
坂を上がったところにあるスーパーとドラッグストア。本当にこの近くがゴールなのか?

マップを頼りに進んでいくと、ここから一気に下り坂になります。

そして下り坂の長いトンネルをどんどん降りていくと…

観覧車が見えてきた!どうやら鹿児島駅の裏側に到着したようです。
鹿児島駅の裏側に出たようです。
ゴールが見えてホッとしたのか、足どりが軽くなりました。

本当にあと少しでゴールだ!!

やっとゴール地点に到達できたんだ…と。

市街地らしい大きなビル街を進み、駅らしき大きな商業施設の乱立エリアに入ったら…

見えました。『鹿児島中央駅』

到着!とはいえ、裏側からです
ゴールです!

タイムは夜の10時12分。

最終日とはいええらい歩きました。

休憩も挟みながらとはいえ、今日は14時間も歩いてやっとゴールできました。

自分は鹿児島駅の表側に向かって歩いていくイメージだったので、なかなか駅らしき建物やビル街が見えてこない今回のルートは分かりにくかったです。(暗かったというのもあるかも)

それでも今回の歩き旅。怪我なく無事終えました。

後はゆっくり休みます。

ここまでご視聴頂きありがとうございました。

到着したことを実感。しばらく駅前でボーっとしていました。

到着後の後日談を少し

達成感から一夜明け………次の日は朝から大雨でした。

昨晩は無理してなんとかゴールして良かったです。

個人的な都合ですが、タイムリミットに間に合わなかったかもしれません。

傘をさしながら歩くというのも考えましたが、景観を楽しむ余裕が無かったと思います。歩き旅はやっぱり晴れている日が一番良いです。

歩き旅は晴れている時がいいですね
鹿児島市内のアーケード街をつたいながら、面白い観光スポットを見学。

その後、高速バスを経由して福岡まで帰りました。11日間の歩いた時間をたった4時間30分で行けてしまうのは文明の力を感じます。

何と言っても薩摩街道…昔の人はここを歩いて参勤交代に出向いていたわけですから。

歩き旅で得たものや気づけたものは沢山あります。そういった事はまた皆様へシェアできればと感じています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
これまでの歩き旅の記録もお楽しみ下さい。