岡山から大阪まで歩き終えて(意識面で変わったこと)

岡山から大阪までの歩き旅を終えて意識面で変わったこと

リアルタイムで行ったチャレンジ記事をお届けしてきました。

歩き旅「中国大返し」…岡山駅から大阪城までの歩き旅の報告、いかがでしたか?

歩き旅の中で、もっと細かい情報が知りたい方は是非メッセージ下さい。

これからチャレンジしてみようという方も歓迎します。

歩き旅を終えて、自分の中で変わった事・伝えたい事

そんな「中国大返し」の歩き旅。

※戦国時代実際にあった「中国大返し」の詳しい話はこちらのページに詳細が書いてあります。

今回は、旅で感じた事を具体的に皆さんにお伝えしたいと思います。

実を言うと、ここが一番皆さんに伝えたかった部分かもしれません。

皆さんにも自分からのメッセージに込めた”想い”が伝われば幸いです。

d17b70da

自分の中の弱さと向き合い続ける奥深い旅


旅を始めた動機は、「昔の人の”時代を駆け抜けた偉業”に少しでも触れてみたい」というものでした。

しかし歩いてみたら、いつまでたってもゴール地点は見えてこず、始めは疲労の蓄積が凄まじかったです。

体を使う仕事をしてなかったというのもあって、一日目こそなんとか歩ききったものの、二日目以降は足を引きずるように歩いていました。

こんな様でまだ150km以上あるゴール地点まで無事着けるのだろうか…という後悔の念にすぐ変わりました。

しかし僕はこの「中国大返し」をする前に一人の講師と会っています。

 彼の名前は腰塚勇人さんといって、講師をされる前は学校の教師をされていた方なのですが、ある時大きな事故を体験して、生き方が大きく変わったという話をしてくれました。

相手に対して優しくなれたし、感謝の気持ちも心の底から感じられるようになったというリハビリからのストーリーに、感動したものです。

そんな腰塚先生が話の最後(だったっけ)で語ってくれた

「自信はどうやってつけることが出来るか」

という部分で語ってくれたのが

「自信とは自分との約束を守る事。その積み重ねでいざという時でも自分を信じられるようになる」という話。

これ以上腰塚先生の話になると話が脱線しそうになるので、HPや動画などを後でチェックしてみてください。

とにかく!「なるほどな~」と感服した僕は、その日からどんな小さなことでもいいので自分とした約束を守るようにしはじめました。

例えば、「明日は6時に起きて、地区の清掃活動に必ず参加する」のように、どんな小さなことでも良いです。

最近だと、「一日一記事は書く」とか「仕事が無い日でも朝は7時30分に起きて掃除してから朝ドラ見る」とか…

いやいや本当に簡単な事でいいです。

会社などで指示された事や、人に決めてもらったものでなく、自分で決めた事を守る。

それだけの事です!

でもその積み重ねが、いざ自分がピンチに遭遇するなど、自分自身信じられるかという瀬戸際に立った時に役立つんだと思います。

そこで自分に自信がなければ、「できっこない」ということであきらめます。可能性はそこで終わってしまいます。

でも自信があるならチャレンジできるかもしれません。

そして成功したらさらに自信になって、どんどん上のステージに挑めるようになるかもしれません。

そんな腰塚さんの言葉を僕は座右の銘にして今回歩き旅にチャレンジしてみました。

今回の自分との約束事は「どんなに辛くなっても歩ききること」


この旅のポイントとして、僕は歩き旅をするという事を友達や知り合いに殆ど公表していませんでした。

だから、旅の記録は自己申告です。

2号線は特にJRに隣接している道が多かったです。

もしJRに一駅分乗ったとしても、乗ったという事を人に言わなければバレません。見てるのが自分だけなんだから。

…でも自分自身には確実にバレます。

そして、それは自分との約束を破る事になります。

でも僕は自信をつけたかったから、自分との約束を絶対に破らないと決めていました。

自分との約束を守りきる事で得られた“自信”


さて、それでも後悔するくらいきつかった道中。

道路は何度か電車沿いになる事がありました。そのまま沿って歩いていくと駅…

この時に、もう一人の自分がとにかく囁くのです。

akuma1

「もういい加減疲れたんだしぃ、一駅分くらい電車に乗ろうや!誰にも言ってない自己申告の旅なんだしいいじゃん!疲れたから電車に乗ろうよ!」

こういう囁きが何度も来るのです。

回数で数えたらもう100回は越えていると思います。

それが今の僕を形作っているマインドだと感じました。そんな囁きとの戦いの連続でした。

二日目、三日目となると囁き声が激しくなります。

イメージとして書くと…「一駅分くらい電車に乗ろうよ~」という声(言霊)が亡霊みたいに引っ付いてくるのです。

皆さんは読んでいてなんとなくイメージ分かりますか?

そして、そんな亡霊を背負い投げてはまた絡み付いてきて、また背負い投げては絡み付いてきて…歩いている間そんな感情との戦いの連続です。

実は景色を楽しみながら歩いたなんてのは、はじめの方と後の慣れてきたあたりくらいです。

旅全体を振り返れば自分の中で湧き上がる煩悩との戦いでした。

何回投げ飛ばしたかわからないくらい囁く声を振り切りました。

…そしたら、四日目の午後くらいからだと思います。少しづつ変化が出てきました。

急に亡霊がまとわりつかなくなってきたのです。

………

…あくまで、自分の中で素直に感じたイメージを書いているのですが、分かりますかね~…

急に「少しくらい電車やバス使っちまえよ」という囁きが聞こえなくなって、苦しくなくなりました。

そして足腰の痛みが急に和らぎました。

急というより知らない間に…というのが近いです。

姫路駅で荷物を預け、身軽になったのが原因では…ないです。

何だかドラクエで言う「レベルが上がった」ような感覚に近いかも。

hagure

そしてレベルが上がったので一定レベルの敵(亡霊)が現れなくなったという感覚です。

いえいえ、決してふざけてませんよ!

専門的な言い方をすれば「スコトーマが外れる」とか「コンフォートゾーンが変わる」という表現になるのでしょうか?恐らく…!

…ただ、僕はとても感じるのです。

この感覚を皆さんにも味わってほしいんです!

「あ、自信がつくっていうのはこんな感じなんだ。」まだゴールしてないけど、これを克服できたらゴールしたも当然みたいな感じになります。

そして、今後何かにチャレンジする時、この感覚が更に上を目指す原動力になると思います。

テキストで書いて伝えるのは限界があるのですが、皆さんにもこの領域を是非実体験から感じとってみてほしいです。

書くまでもないような気がしますが、達成できれば自分の中の可能性が広がります。

そこから少しずつですが、何でも出来るようになっていくんだと思います。

決して時間の無駄にはならないと断言します。それどころか、もっと自分の命を使ってやってみたいと感じるものが増えると思います。

僕がこの歩き旅をお勧めする一番の理由です。


あと、これに似てるケースではありますが、感情と体の連動に関しても非常に不思議な体験をしました。

後からよく思い返せば、「疲れていた」というのは自分本来の体からの意思ではなく、別の意識がそう感じさせていたのではないかと思います。

それとか「人間は□□までが限界だ」とかいう植えつけられた常識がそう感じさせているのではないかと思います。

妙な実験が意外に効果があった


実際にやった事として…(ちょっとプロ野球を知らない人は分からない話題ですいませんが)

僕は疲れがピークの時、ちょっとある妄想をしてみたんです。

ものすごく気持ちが高揚するような妄想を…

それはプロ野球・阪神タイガースの監督が(この時は和田監督2年後のドラフト会議で清宮選手を引き当てるという妄想。
※残念なことに2017年のドラフトで清宮君は日本ハムファイターズが引き当ててしまいましたが…

fujinami

その日の夕方から大阪市内で号外が配られ、監督の左腕がレプリカになって販売されたり、苗字が「和田」の人は大阪中のホテルが半額になったり、指導には掛布さんがマンツーマンであたり、ゆくゆくは長嶋&松井みたいな師弟関係&国民栄誉的なものが作られていく…

もう想像するだけでアホみたいに興奮したし、頭の中が希望だらけになりました。

阪神ファンの方は100%共感してくれると思います。…妄想だけど。

肝心なのはここから!

…その時(妄想している時)はっきり覚えています。

まったく疲れを感じなかった事を。

人間の感情は体に大きく影響を与えているという事を、自分の体を通して感じられました。

逆に、「足が痛い~」とかばかり考えると余計に疲れを助長させてしまうわけです。

体が悲鳴を挙げているときはそう考えてしまうのも無理は無いです。

その自分の感じる感情を否定するというのはやめた方がいいと思います。

だったら、『体が痛いから今日は温泉に入ろう…そしたらその温泉が偶然混浴だった……

という風に、辛いけどそれが転じて思わぬ福がめぐってくるなんてのを考えてみてはどうかと思うのです。

一時かもしれませんが、確実に“疲れを感じている意識”を忘れます。

当たり前ですが、人生悪い事ばっかりではないんです。

幸せな事もあります。

そんなバイオリズムを楽しむくらいの度量があれば、色んな局面を乗り越えられるのではないかと思います。

他にも細かい事で感じた事はあるけど今回伝えたかったのはこれで以上です。

長文になりましたが、読んでいただき感謝します。


「中国大返し」の詳しい話は以下のページを参考にしてみてください。

歩き旅「中国大返し」 バックナンバー