沈み行く国「ツバル」体験記 滞在してみてのまとめ
レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。
周作(twitter:DarvishShu)です。
何回かに分けてツバルに行ってきた体験記を書かせていただいています。
旅行中ネット回線が使えなかったので、タイムリーな情報ではないのですが、日本にいる皆さんへ是非シェアしたいと感じ、書かせていただきました。
現地で撮った写真も踏まえてお伝えしているので、プチ旅行にいってきたような感覚で読んでいただければ幸いです。
ツバルに興味がある人はもちろん、どんな国か知らないという方も、違った視点で「国」というものを考えられると思うので、是非最後までお付き合いください。
ツバルを一通り歩いてみて見えてきたことまとめ
ツバルの北から南までを回ってみました。
実際ツバルの人たちはとても表情が明るかったです。急に雨が降ってきて雨宿りしてたら、家に入れてくれたりと優しかったです。
そんなツバルの全体の要点をまとめてみました。
お店はあります。ただ物価は高め!
実際ここにお店はあります。ただ物価は高いと感じました。
特にホテルは観光客向けのためか、日本人から見てもとても高いです。
食べ物は全部輸入だそうです。
島の人は移動にバイクを使いますが、ガソリンが1リットル2ドル(オーストラリアドル)
2016年で日本円にすれば170円近く……これはかなり高いですね。
ここ10年くらいで近代化になったということに伴いバイク、そしてクルマも少しですが走っています。
でもガソリンの値段を考えるとバイクが賢明か。
学校を卒業した後の就職先
男性は就職先として船乗りを目指す人が多いようです。
理由として給料がいいからということと、色んな国にいけるということ。
実際にツバルのセーラーは船員トレーニングとして(日本の援助)日本に行くことがあるそうです。
その時「築地」や「本町」などの有名な漁港に行き、豊かな暮らしを見てあこがれるそうです。
日本の暮らしを目の当たりにして、うらやましがり、先進国で暮らしたいと感じる人も多いそうです。
女性のほうは就職先が厳しく、家事手伝いに戻る人が多いそうです。
ただ、日本人のように職が無い事に悲観的ではないそうです。
それは前回の記事にも書いた、家族や近所という人と人とのつながりがあるからだと思います。
日本に薄れてきている地域間のつながり。
ですが、この国ではみんなでお互いの家を建てたりと、大きな一つの家族という意識があるようです。
まぁ一日でうわさが広まりそうだな~というイメージもありますが。
娯楽はもちろんある。
滑走路では若い人たちがバレーボールを楽しんでいました。とても楽しそうでした。
大人は家の中でゆっくりくつろいでいます。何人かの女性が集まってボードに数字が書かれたものでゲームのようなものをしていたので、「何をしているのですか?」と聞くと、「ビンゴゲーム」をしているとのこと。
雨の日は部屋でくつろいでビンゴゲームをしているとは不思議な光景です。
子ども達が今興味を持っていることといえばネットゲーム&テレビ
バレーやラグビーなどのスポーツ広場もあり、楽しそうに遊んでいるのですが、やはり近代化したものにあこがれるようです。
数は少ないですが何軒かネットカフェがあり、繁盛してました。
子ども達の視力が低下しないことを祈ります。
ツバルは砂浜の砂(サンゴの死がい)が綺麗
この写真が分かりやすいかどうかは怪しいですが、ツバルはサンゴの上に火山灰が覆いかぶさって出来た国なので、砂浜の砂がとても美しいです。
干からびたサンゴのかけらが沢山砂浜に混じっているので美しく見えるのです。
僕は、この砂をペットボトルにつめてお土産として日本に持ち帰ろうとしたのですが、なんとオーストラリアの関税で捕まって取り出され、廃棄されてしまいました。
ツバルに行ってきた何よりの証拠&お土産になると思ったのに残念です。
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ゴミ捨て場が北の端。南にも空き缶が山のように捨てられている
国が小さいため、大きな工場が見当たらなかったのですが、予想したとおりまとまったゴミ山があり、ある程度たまったらそこに捨て、つぶすそうです。
大型の焼却場がないという理由です。
ただ、昔は生ゴミは土に返して肥料として使う形で循環していたそうです。
ゴミ山に行ってみて後で振り返ってみて感じた事として、ビニール袋やビールのカン、壊れた電化製品ばかりでした。リサイクルできないものばかりです。
ガラスの破片もあり、子ども達が立ち入るのはとても危ないなと感じました。
そして島の全人口+観光客が今まで捨ててきたものなので、ととてつもなく大きなゴミ山になっています。
日本の国際協力活動が躍動
ジャイカのプロジェクトとして今、ツバルで海岸防護のプロジェクトを進めているそうです。
これは別の記事でも書いていますが、とても衝撃的な出会いでした。
砂地を作るプロジェクトで、ツバルの人たちでもできる自立支援のキーポイントだと感じました。
年々気候変動に悩まされている
気候の変動による被害はやはりありました。そして塩害も。
時期があって2~3月。
「キングタイド」という台風中心の災害で、その時に海水が噴出してくることが多々見られるそう。
被害としてフナフチの離島にやしの木が倒れている所が沢山見られました。
このキングタイドというハリケーンのような現象は4,5年前から急に強くなってきたそうで、こう考えると温暖化によるものだなという実感は受けます。
環境移民はまだ出てない
※自分が聞いて回った範囲の話なので確定ではないです
島から出て行く国民は、出かせぎというのが本当の目的のようです。
実際ニュージーランドは移民を受け入れていますが、行く枠も制限があるそうで「英語が使えて、パソコンが使えてしかもプロフェッショナルな仕事を持っている人」。
かなり制限があります。でもそんな優秀な人材はツバルの人達から考えたら逆に移民させたくないものです。
そんな人は移民とならず、ツバルの政府庁舎や海外の国としての駐在員へ就職するそうです。
この辺は「確かにそっちの方が国としても理にかなってるな~」と感じました。
↑ 空港近くに一軒だけ唯一大きな建物があります。これが政府庁舎
今回はツバルの要点をまとめました。最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の記事で最後になります。
「ツバルから「国」というものを考えてみる」 是非ご期待ください。
旅を終えて一つの「国」を見て、そこから感じた事を独自の目線で最後に書かせていただきました。
ツバルの国に関して、聞いてみたい事がればお問い合わせからメッセージお願いします。
件名に「ツバルに関して」と書いていただけると分かりやすくてありがたいです。
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