地域再生診療所という変わった仕事 井上弘司さんの視点を紹介

地域再生診療所 井上弘司氏の話

レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。

周作twitter:DarvishShu)です。

今回はちょっと難しい話かもしれせんが、物事の核心をついた話を伝えたいと感じたので是非お付き合いください。

地域再生診療所という所から地域おこしのためにやってきた井上弘司さんの話です。

「市役所こそ”まちのホッとステーション”であるべきだ!」

コンビニエンスストアの上手いキャッチコピーを例に、行政の役割を話していただきました。

地域おこしを考えていく上で

井上弘司さんの考える地域おこしの盲点を話していただきました。

地域おこしは、やる前に自地域の課題をきちんと把握したうえでないと綻びが出ます。

課題に向けあらゆる調査や準備が必要なわけで、その「把握」の部分を小手先になっていないか確認するべく色々なケースの話をしていただきました。

とにかく行政だけのプライマリバランス(財政安定化の指標)を見ていてはダメで、現場で見る・聞く・考えるが抜けてしまうと自分たちの立ち位置も実力もわからなくなってしまう恐れがあります。

だから何事も全力で準備が必要だ…と力強く解いてくれます。

そして発想やお金の流れも逆にしてみる必要もあります。

高齢者が若者を助けるという発想……

若者に出資して仕事を創るという方向に考えていかないといつまでも地域に若者が育ちません。

そして根本もいつまでたっても改善できません。

CIEL

そもそも観光の目的は何か?

大事なのは観光客の「数」ではないのです。

いくらお金を地域に落としてくれたかというところを冷静に見れる人材がどれくらいいるのか?

地域の皆さんは本当にビジネスの視点で見る力がないとダメだと。

直球ですが、僕たちが今足りていない部分を明確に当ててくれます。

アンケートをとってみても、「自分たちが思っている事」と「外からの印象」はけっこう違っていたりするのです。

特にその中で違っているケースが多いのが「おもてなし」

僕も確かにおもてなしという言葉がひとり歩きしているイメージを持ってました。

「”おもてなし”って何?」と聞かれたら即答できないです。

それはまだまだ小手先というか頭だけで判断して考えている証拠なわけです。

特に行政が生活者を理解してコミュニケーションや街づくりを設計しなければ、行政側が壁を作っているのと同じになるそうです。

これは自分たちがそんなことないと思っていても、地域の皆さんがそうかんじてしまえばそれまでなので、その自覚というか受け止める事が必要です。

そんな本当に土台から考え直してていかないといけないという話から具体的な観光(協会)の役割や人材育成につていの提案をしてくれました。

ボランティアで済ませようとせず、常に事業型を意識して

kanko

とにかくイベントをして人を集めて盛り上げる「イベント主義」もいいけど、今後の観光作りの核となる組織はやっぱり「事業型」でないといけないということ。

つまり収益を上げていないボランティアの集まりを真っ向から否定しています。

それは冷静に考えると、観光で「食べていける」ことができずにボランティアまかせになると、仕事として定着していかないという未来があります。

ボランティアの良さもあるものの、デメリットにもきちんと向き合うことが大事だと感じました。

市民との馴れ合いになってしまったり、ボランティアという無賃での奉仕ゆえに「失敗してもいい」という気持ちをどこかに持って取り組んでしまうのです。

結局素人の域から出られないまま続けていくと、当然のように人が育っていかないし世代継承もしていけない。

お金を取るということの意識をしっかり理解した上で勧めていくくらいの気概が無いと、プロとしての自覚を持った人材は出てこない…

ここまでしっかり先を見越してプロジェクトを考えていかないと「街づくり」は見えてこないのです。

地域づくりの基本は、やらされるものでもないし義務感だけでも続かないです。

しっかりとプロ意識を持って取り組み、結果的に仕掛け人となる人材がその地域から排出されていく形が一番ベターだなと思います。

井上さんはそういう核心を付いた話をサッカーの戦術などを例にわかりやすく話していただきました。

まだまだ地域づくりを考えていく上で僕らは土台を甘く見過ぎています。

話の中でつくづく感じました。

井上弘司さんの話に興味ある方、そして自分達の故郷をなんとかしたいと感じる方は、是非 ホームページ を閲覧して頂きたいです。

inosan

今回はやや難しい記事だったと思いますが、物事の本質を見ずに小手先の経費でやっても後に続かないという所を突かれまくった感があります。

その辺がなんとなくでも伝われば幸いです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。