子どもになぜ「イジメはカッコ悪い」かという理由を広い視野で考えてみます
レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。
周作(twitter:DarvishShu)です。
今も子どもの間で起こるいじめ。
とても悲しいですし、胸を痛めます。
でもイジメはなくならないのが現状。
…しかし、イジメがどれだけカッコ悪いか、どれだけ回りを迷惑にしているかというのを子ども達にしっかり理解してもらえたら、彼らが大人になった時に今の大人たちと同じ過ちをしなくなると思います。
子ども達に対しても、きちんと「一人の人間」として話したらきっと分かってくれます。
他の記事にも同じこと書いてますが、
「いじめは大人が教えるもの」
そうです。
子ども達は生まれてから「いじめる」なんてことははじめは知らないのです。
親である大人から学ぶんです。
だから大人がしっかりしないと、自信を持って背中で生き方を伝えないとイジメは受け継がれていきます。
少し足を踏み入れると見えてくるいじめの構図
そういうことで大人社会に足を踏み入れて様子を見てみると…
残念ながらいじめは大人社会でしっかり根付いています。
職場内からはじまり、会社同士のいじめへととにかく見ていてむなしくなります。
お金が無いからなのか、人生が面白くないからなのか、上から無茶な事を言われるからなのか?
イジメがどこから来てどこへ向かうのかを調べたら、社会の構図が分かってきました。
僕が見てきた事例だけですが、紹介します。
小さな例から大きな社会へと連鎖する世界
僕が働いていた職場でも残念ながらいじめはありました。
ちなみに僕はけっこう「言われやすい・突っ込まれやすい」タイプだったようで、それは僕自身も長所であり短所でもあると自覚していたのですが、
やたらと難癖つけて突っかかってくる人がいました。
ガタイの良い人がミスしても何も言わないのに、自分が同じミスしたら怒鳴りつけてくるような感じ。
大人の今だからこそ「コイツは気が小さいヤツだなー」と内心感じて適当にあしらうことはできますが、学生時代や子どもの世界ではそうはいきません。
また、今の世の中は「弱いものはたたいてもいい」という風潮があるように感じます。
多分テレビからの影響が強いかと。弱い人間ばかり狙い撃ちしたようにつるし上げて、強いものには向かっていかないですね。
話を戻して…
始めはいじめる側を冷静に見て「ストレスたまってるんだなー。まぁ向こうも大変だし仕方ないか…」という感じで見てたのですが、個人同士ならまだしも、チームワークが大事な仕事とかになって「なんでお前の言う事聞かないといけないの?」みたいな対応をされるとさすがに困ります。
こうなれは、もう個人の問題でなく、結局仕事がうまくいかなくて会社に迷惑をかけることになります。
仕事の種類によっては会社外の人間にも迷惑かかる可能性が出てきます。
というか迷惑をかけてしまいました。
…さらにもう少し視野を広げて、会社ではなく社会規模で見ると、
僕が以前勤めていたとある企業は、大企業と下請け企業の間くらいの位置だったのですが、大企業から工事の見積もりを叩かれて、「仕事これからお前の会社にふってやらないぞ」ということで、悔しい値段になった事が何度かあります。
しかしうちの会社も、「みんなに給料を払っていかないといかんだろ!」ということでどう考えても無理そうなのに、下請けの会社に予算を大幅に下回る値段で工事を依頼した事があります。
そんな時、下請け企業は「そんな安い値段では困ります。社員に給料を払えません」という意向を伝えるのですが、こっちとしては「嫌ならしなくていいよ。その代わりこれからお前のところには仕事は回してやらん!機械も貸してやらん!」と脅すわけです。
一年を通して安定した仕事を得たい…
そう考えて下請け企業は仕方なく仕事を安価で引き受けます。
「いじめ」の構図はこういう感じで社会で出来上がっています。
決して大企業が偉いわけでもないのに、こんな感じで上は下を脅して仕事を振り分けるわけです。
そんなことが続けば、下請けの会社は不渡り手形を出したり、夜逃げに走ります。
満足に給料が払えないと彼らの家族が路頭に迷います。
生き残った企業も、コンクリートの強度を材料をごまかして建てたりと、無理なコストカットに計ります。
“イジメ”とも思えるビジネスに苦しむ日々。
その結果…
マンションの傾きや断裂、水道管の破裂、耐震偽装の建物が出来上がります。
耐震偽装のニュースは一昔前ですが非常に問題になりました。
「傾きマンション」が起こったのも大本を見れば「イジメ」の循環の中からできた綻びと捉えられます。
最近だと、「CoCo壱番屋」の冷凍ビーフカツ事件が起こりましたね。(今だともうちょっと前か…)
あれは芋づる式にどんどん出てきそうです。
イジメの規模が大きくなったら結局社会全体が迷惑をこうむる形になっていきます。
不思議なことでもなんでもなくて、全て繋がっています。
今書いた事例でも分かるように個人のイジメが会社に…会社同士のイジメが国民に…というふうに広がり、ついにはワイドショーとかで取り上げられるくらい大規模な事件につながっていくことだってあるのです。
こうならないためにも、いじめられる側と傍観していた側が勇気を持った発言や呼びかけが大事だし、無関心でいても結局回りまわってくるんだという事を認識しないといけません。
もっと広い視野で考えてみて「イジメがまわりまわってこんなに迷惑な事件まで引き起こして迷惑がかかる」というのを知れば、いじめる側ももう少し考える事が出来るでしょう。
負の連鎖をこれ以上広げないようにしたいと。
それにイジメの後に急にハッピーな気持ちって誰もならないですよね。
これをきちんと伝えることが、イジメの根を絶っていくことになると思うのです。
なんとなくじゃなくてきちんと「イジメ」がどういう影響を及ぼすのかしっかり伝えられえる大人になりましょう。
今回取り上げた事例だって、ほんの一部なんですから。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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