もし今の時代に金八先生がいたらどんなクラスになりそうか
金八先生を知らない世代も増えてきたのではないかと感じる今日この頃。
TVドラマで高視聴率をたたき出し、シリーズ化もされているドラマ『3年B組金八先生』
若手俳優の登竜門みたいな位置付けにもなってるみたいですね。
僕もあんまし知りませんでしたが、熱心なファンの方に教えていただきました。
今回は、もし今の時代に金八先生がいたらどんな感じになっていたかを書いてみたいと思います。
親とのケンカが絶えない
今の時代、モンスターペアレントが増えてきています。
金八先生はまず子どもではなく親にモノ申していくのではないかと思います。
子どもがメインじゃなくて、大人達の大人たる姿を取り戻すための話になるかもしれません。
子どもは大人を見て育つわけですから、問題になるモンスターペアレントに対して金八先生は喰いつかずにいられないでしょう。
“ゆとり”よりも悟りの世代になり逆に感動
金八先生は情に熱い先生ですが、この悟ったような風格を持つ子ども達を見て、大人になっても大丈夫なんじゃねーのか?と逆に感動するのではないか?と…
全てではないですが、クラスも静かだし。
そりゃ感情豊かなほうが良いかもしれませんが、今の生徒達は本当に落ち着いている子が多いのです。
金八先生が体をはったアクションシーンを見せずとも事が進んでいくので、ちょっと戸惑うかもしれません。
悟り世代VS金八先生っていう図式も面白そうです。
生徒の格差&貧困に奔走してそう
いくら落ち着いている子ども達でも、食べ盛りです。そんな中今問題になっている子どもの貧困問題。
詳しくは、こちらの記事
こうなってくると何だかスケールの大きな問題へ発展しそうですね。
でも今、教師が取り組むべき問題は教育以外の部分にもあるのではないでしょうか?
学校の先生方は確かに大変とはいえ、「授業をカリキュラム通りに教えてハイ終わり」って訳にはいかないです。
…なんだかドラマが重たくなってしまうかもしれません。
でも先生の名言で「幸せをつかみに行って幸せをつかんだ人は1人もいません。幸せは感じるものです」というのがあります。
これ、食べる事さえ苦しいとなると実感できませんしね。
「人という字は互いに支えあってヒトとなる」という名言も、こうも格差が出てしまい支えあうバランスがおかしくなってしまうと、言葉に説得力がなくなります。
それに心から「人は人々と共に喜び、悲しみ、育み合って生きて行く」こともできません。
さらに「思いやる心というのは、心に余裕がないと生まれにくい」ということで、生活の余裕がないと本末転倒になります。
特に今シングルマザーで子育てしている方の生活は苦しいという記事が多いです。
今までの名言を時代遅れの色あせたものにしないためにも、ここに切り込んでいけるか!?金八先生!
ミカンがメジャーでなくなり、「腐ったミカンの方程式」が使えなくなる
今、コタツにミカンみたいな風習が減りました。
暴力やいじめに対して、「腐ったミカン」を例にあげた先生の有名な名言はありますが、ミカン自体あまり食べなくなってしまった現代っ子に対しては、もっと違う食べ物で例えてあげないと、分からないかもしれません。
「私たちはみかんを作ってるのではない、人間を作っているのだ!」
と言われても、あまりミカンを食べない子どもはピンとこないかもしれません。
名言を唱える前に、次代によって変わりつつある食文化もチェックが必要です。
今だからこそ指示される名言を再び
「何でも謝ってすむことではないけれど、謝れない人間は最低だ」
これは今の大人達に伝えたい言葉でもあります。
子ども達には、きちんと相手に謝れるような人間になって欲しいと感じます。
謝れない大人が増えている現代だからこそ再び伝えたい言葉ではないでしょうか?
金八先生というフィルターを通して伝えるのは効果的
最後は、補足になります。
先ほども書きましたが、今人の話が聞けない、相手より自分の思いばかりを通そうとする大人が多い中で、発言力のある人の台詞が大きく取り上げられる時代となりました。
その辺は、ネットのニュースを見ていただければ分かると思います。
有名人や時の人の言葉は大きくピックアップされた記事になっています。
周りが見えなくなっている反動か、発言力ある人の言葉を頼りにしているのではないかと感じます。
こうなった原因は、情報過多とか信頼関係の崩壊だとか色々ありますが、発言力ある人の言葉ならまだ聞く耳を持っているのです。
だから金八先生はドラマの中とはいえまだ引退して欲しくない。
時代が変わっても子ども達に響く言葉を沢山発信できる力があるんだから。
また、今発言力ある人はその事に自覚を持って、世の中をミスリードしないようにして欲しいですね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
こどもの貧困を学園ドラマで描くとなるとかなり重たくなりそうですね。家でお風呂に入れない・お洗濯ができない子に「最近お風呂入れてる?」って聞いたり、保健室でこっそりシャンプーしてあげたりシャツを洗ってあげたり もしドラマで描くなら子供の貧困の背景には、社会保障制度の薄い日本において自己責任として放置されてしまいがちな失業・非正規雇用といった子育て世代・大人の貧困があるということをきちんと描いて、親は何やっとんじゃ!とバッシングするような話にはしてほしくないな、と思います。
コメント大変ありがとうございます。
イメージしたらいろいろ出てきそうですけど、バッシングに落ち着いてしまっては駄目ですね。