お笑い界を目指す人たちや、人気者になりたい方
R-1ぐらんぷり予選(一回戦と準決勝大会)を見比べてで分かった「ウケる技術」
R-1ぐらんぷりの予選を見て感じた事の後編です
▼前編の記事はこちらをどうぞ
前回から「R-1ぐらんぷり」の予選を見てきて感じた事を書かせていただいています。
お笑いと言うのは相手にスムーズに物事を伝えるためのきっかけだったり、仲良くなるための潤滑油みたいな役割を果たすのではないかと感じているので、別にお笑い芸人を目指そうとしていない人でも是非笑いのメカニズムなどは知っておいた方が絶対に良いと思います。
時と場合によりますが、重苦しい場を和ませたり人を元気にしたりできるわけですから。
僕の師匠からもよく「笑いは大事やで~」と言う事をよく聞かされました。
「笑い」を学ぶために参加してきた準決勝(観客としてですよ!)
案の定、会場となった『なんばグランド花月』は満席でした。
そして準決勝に出てきた猛者達は皆ハンパなくレベルが高い人ばかりでした。
だって、これに勝ち残ったら、ゴールデンタイムの番組でたくさんの人にネタを見てもらえます。
芸人としての宣伝効果も計り知れないのです。
だからこそ決勝に残りたいということで、皆さんこの日のためにとっておきのネタを構えてました。
前回の記事で、笑いを「ボクシング」に例えて分かりやすく書かせていただいたのですが、エントリーされた皆さんは例えて言うと、ハードパンチャーばかりでした。
もうガードを突き破るような攻撃を浴びせてくる方が大勢いました。
恐らく皆さん、ここまでに知り合いとかにネタを披露して、反応をうかがったりしながら何回も改良&打ち合わせしてきたんやろうなぁと。
ただ、この準決勝で見たネタの感想を書くだけだと、記事として焦点がぼやけて長くなってしまいそうなので、今回は一人だけ芸人さんをピックさせていただきます。
その方は、田上よしえさん
例えて言うと、ボクシングでいうラッシュの得意なタイプ。
ヘビーなネタを怒涛の如く繰り出してきたら、お客も一旦ニュートラルに戻る暇を与えられず、ツボにはまってしまい、「笑いが止まらない」という現象が起こるのです。
田上さんは、相手にネタを冷静に受け止める間を与えないテンポでバンバン打っていくのが一番上手いと感じました。
笑いの中枢を支配する、ウケる技術
冒頭にも書きましたが、笑いというのは人間関係を円滑にしたり場を和ませるのにとても効果的です。
印象的に自分の自己紹介をするときとか、会話を盛り上げたりするときにも滅茶苦茶役に立ちます。
それが素で出来るからお笑い芸人さんはやたら人気あるんだと思いますし、それはなんとなく分かると思います。
しかし、そんなお笑いのプロになるのはとても難易度が高いと言うか狭き門であります。
先ほど紹介した予選を勝ち抜いてきた芸人さん達のように、誰もがハードパンチャーになれるわけではないです。
でも日常で、いざというとき自分から笑いを提供できるくらいにはなりたい。
そのためのテクニックを、今回のピン芸人のグランプリから学んだ事を元にご紹介させていただきます。
予選の一回戦と、数ある応募の中から勝ち抜いてきた準決勝とでパフォーマンスに明確な違いがあり、その差から感じるものが多かったです。
相手を笑わそうというのも相手を思い通りにさせようとしているのと同じ
相手を自分の思い通りにすることは出来ません。
会社のような組織の中では意図的に思い通りにさせることは可能でも、現実的に思い通りにさせることはできないと思います。
例外や反論もあると思いますが、自分自身の事でも自分の思い通りにいかないのに、相手を思い通りにさせることなんか出来るのでしょうか?
お笑いのステージでも同じ事で、相手に「笑わせよう」と意識したら必ずしも思い通りに笑ってくれるわけではないのです。
自分の思っているように相手が笑ってくれるとは限らないという事を受け止めないと、「笑いが起こる」というフィードバックを得られない事に対しての不満が溜まるだけです。
お笑い芸人にならなくとも、大好きな相手に笑ってもらいたい、場を和やかにしたいという意識は大事です。
しかし自分の意図した結果にならなくても落ち込んだりひねくれたりしないこと。
笑“わせる”ことは出来ないっていうのをどこかで理解しておく事が大事ではないかと思います。
一回戦でエントリーした方たちの多くが「制限時間内に笑わせよう笑わせよう」という気持ちばかりが先走っていたように感じました。
それに比べ、準決勝まで残った方たちは、「笑わせよう」というより「自分のステージ、精一杯やるから楽しんでいってね!」みたいなメッセージを感じました。
相手は自分の思い通りにならない……これを知っていたら、自分のありったけのパフォーマンスを披露することにフォーカスできます。
意識が相手(お客さん)ではなく、自分(自分のパフォーマンス)に集中しているわけです。
この意識の持ちよう(方向)でパフォーマンスやそこから伝わるものに随分違いが出てきます。
これは日常の自己紹介のような発表会・プレゼンなどでも同じ事が言えるのではないかと思います。
「上手にPRしないと!」とか「うまくしゃべろう」って事ばかり考えている人いませんか?
ドキッとした方は心当たりあると思います。
この状態って、先ほど言った『意識が自分にばかり向いている状態』なわけです。
お笑いのステージ同様当然伝わるものも薄くなります。
気になっている異性に告白したり、話しかけていく時こそ、一旦意識が今どちらに向いているかというのを確認するのが良いかと思います。
いや、そうやって確認するゆとりくらいないと上手くいきません。
こう考えると、お笑い芸人が人気あるのはよく理解できると思います。
国語力は大事!すぐに何かに例えられるくらいのボキャブラリーを!
もう一つ、印象に残ったネタなどから感じたことを紹介します。
それは何かに例えて言うことが出来るかというテクニック
「巣立っていった後のツバメの巣みたいな頭」とか「グラサン取ったらただの素うどん」という日常にあるイメージしやすい例えを、すぐに自分の頭で検索して言えるかどうかというのが、ウケるというか、相手の警戒心を解くために重要なスキルではないかと感じました。
主に会話に入る前や、お笑いのステージの始めのほうで使えます。
あまり良い例えではないかもしれませんが、もし地震で自分の家が半壊したら「リカちゃん人形の家みたいになっとりますわ」みたいにすぐ言えたら一流なんじゃないかなーと。
とにかくこの何かに例えて言える技術は、すぐに身につくものではないので、トーク番組を見たり、本を読んだりしてボキャブラリーを増やしていく事が大事です。
「この言い方で笑いを取ってやるんだ」という風に自分に意識を向けすぎないように注意しながら「使える言葉」を増やしていってください。
「笑う」という行為には体を元気にしたりと不思議な力が込められています。
そんな「笑い」で良い人間関係が作っていけたらステキですよね。
最後まで読んでいただいた皆さんには、ジワジワ笑いがくる一押しの映像をシェアします。(消されたらゴメンナサイ)
▼初見は腹筋崩壊しそうになりました
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
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