感想『アホガール』アホで良し の境地

レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。

周作twitter:DarvishShu)です。

この作品を視聴しようと思ったきっかけの作品があります。『カノジョも彼女』という作品で、登場するキャラ全員がアホというかバカばっかりなので滅茶苦茶面白くて印象に残りました。

アホな子を描かせたら右に出るものはいない作者である「ヒロユキ」先生の作品をもっと見てみたいということで調べていたらこの『アホガール』にたどり着きました。
©ヒロユキ・講談社/アホガール製作委員会
とにかくアホを見事に描き切っているので、アホになりたいと思ったら迷わず視聴することをお勧めします。

世界レベルのアホです。

©ヒロユキ・講談社/アホガール製作委員会
3と3の倍数の時だけアホになるとかそんなスケールの小さいアホではないです。

頭がお花畑とよく言うが

作品の主人公でヒロインの「花畑よしこ

©ヒロユキ・講談社/アホガール製作委員会
プロフィールを見れば、「“死んでも悔いはない”と言い切るほどバナナが大好き」という出だしなので、だいぶ仕上がっています。
©ヒロユキ・講談社/アホガール製作委員会
何気に1月1日生まれという設定も凄いけど。

この作品のレビューを書こうと思ったのは、もちろんお勧めしたいからですが、お勧めしたい人というのはズバリ
「劣等感に苦しんでいる人」
「敗北感で辛いと感じている人」
「死にたい…と感じている人」
「将来に対して希望が持てない人」

…どうでしょう?結構いるんじゃないですか?こういう人。

そんな心身ともに疲れている人に(もちろんおじさん世代でもOK)是非死のうと感じたその時に見てほしい作品です。

©ヒロユキ・講談社/アホガール製作委員会
アニメを舐めてはいけません。

今まで死にたいと思っていた事や、将来に対して悲壮感を抱いていたのがアホらしくなるくらい濁っていた心が晴れてきます。

アホは偉大だと感じさせてくれる…足元を見つめなおしていまの幸せを再確認できる劇薬となっています。

人が自殺したくなる時間帯である深夜に毎回こういう「アホ枠」を設けて放送してくれないかな~と感じるほどです。

©ヒロユキ・講談社/アホガール製作委員会
これで自殺を思いとどまる人が1人でもいれば、その人にとってこの作品はになります。

かわいいよりアホが勝ったのがこの子

この物語はフィクションですが、実際にこんなアホがいたら地上へめり込ませたくなります。

映画館でのワンシーン、上映会場の中で感情輸入のあまり「どうしようこのままじゃ■が死んじゃう~」とか席を立って画面を指差し大騒ぎしてたらそりゃブチ切れます。

アホなのは可愛げがあるのは初期レベルだけであって、あまりにも度が過ぎると相手を怒らせてしまいます。

©ヒロユキ・講談社/アホガール製作委員会
この作品は、ただのアホでおちゃめな部分に収まらず、やりすぎじゃないのかというくらいリミットを外したシーンもあるので、どこまでなら許されるのかお勉強になるところもあります。

過ぎたるも及ばざるがごとし。

あまりにもアホなのも考えものです。





アホは癒し

視聴が終わってから大体の感想が「気持ちが楽になった」

まずこれではないでしょうか?

あまりキャラクター達の深堀にはならないのが微妙なところですが。

©ヒロユキ・講談社/アホガール製作委員会

最後、急に真面目な話になりますが…我々は競争という名のストレス社会に生きています。

そんなゆとりもない世界で見知らぬ他人やメディアから劣等感や不安感など色んなものを知らない間に植え付けられ生きづらくなってしまいます。

そんな時、こういう作品の存在は肩の力を抜いて少し俯瞰して自分を見つめなおすきっかけになるのではないでしょうか?

「自分は〇〇しなければならない。●●すべきだ」という自分を勝手に縛っていたものを解放し、「アホでも楽しめるんだ。人間は本来は自由なんだ…」という悟りには似てないけど少しかすったような境地にたどり着けるのではないかと感じるのです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。