レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。
周作(twitter:DarvishShu)です。
今回紹介する作品はこちら。『久保さんは僕を許さない』
タイトルからも分かるように、この作品の出来の良しあしは久保さんというヒロインにかかっています。
タイトルにヒロインの名前を入れるという事は、それだけその人物がカギを握っています。物語だけでなくあらゆる事で。
タイトルに少しひねりを入れています。
『久保さんは僕を許さない』これで「くぼさんはモブをゆるさない」と読みます。
そんなモブでも見逃さない久保さんのレビューを書いてみましたのでお付き合いください。
ラブコメを見るというより、推されている“久保さん”ってどんな感じのヒロインなんだろうかというのが気になりました。
久保さんとほかのキャラの格差がスゴイ
この作品のカギとなる人物。久保さん。
しかしこの久保さんに魅力が感じられなければ、この作品自体が終わるのです。視聴者さんがそっぽを向いてしまうのです。
久保さんにかかるプレッシャーは相当なものです。
その久保さんに作画班や演出班が特に力を入れているのが、他の登場人物と比べると如実に理解できます。
本作の主人公の一人である男の子、白石君。モブ男子です。
モブですから…と言えばそれまでなんですが、一応久保さんと一番絡む人物なのでもう少し書き込んであげてもよいのでは…と感じるくらい。
それに比べて久保さんの作画には、サラサラとなびいた髪(光沢&効果付き)やきれいな瞳など、作画の力の入れようがまるで違います。格差とも思えるほど違いすぎます。
そんな視聴者と久保さん製作陣との戦いが始まったわけです。
初々しさで勝負する久保さん
久保さんの戦いが始まりました。
まずは「恋愛をまだ知らない」という特権カードを使って、子どもと大人の狭間のような揺れる心境をプッシュしてきます。
でも気になるから観察し続ける久保さん。ほかの人はモブ扱いして視界に入らないけど、久保さんだけは白石君のことを認知して交流をしていく。
成績優秀とか良い部分ばかりでなく、料理が苦手というかわいらしい欠点(?)もきちんと会得していて、今のところ好感度は上がりっぱなしです。
魅力を伝えるための基本的なアビリティ(?)は備わっている久保さん。
なんか大人達にも魅力が刺さるような一押しがないのかともどかしく感じていました。
久保さん……12話という舞台の中で大人の視聴者たちにも爪痕を残すことが出来るのか?!
久保家総動員で娘の推し活
他のラブコメにもあったような記憶があるのですが、彼女単体だと魅力を伝えるには限界があると思った製作チームは、家族というカードを行使しはじめます。
お母さんやお父さん、そしてお姉さんの方はちょっとラフな感じで家族ぐるみの交流をすることによって、二人の距離が良い感じにほぐれます。
家族が出てくることで、そこで親からの相手に対するコメントが入ることで、不思議とやや場の空気が明るくなるから不思議です。
白石君には幼児ですが弟もいて、彼の存在も凄く良い潤滑油となっています。「かすがい」とまでは言いませんが、彼の存在が間違いなく二人の仲を深めたのは事実です。
家族を投入させ、終始ほんわかしたストーリーで終幕となりましたが、久保さんの魅力はどこまで皆さんに伝わり心に残ったのか気になります。
久保さんを演じた声優さん(花澤さん)も、この作品のカギはこの子だなというのを台本を読まずしても直感で感じたと思うので、ベテランとはいえなかなかのプレッシャーを感じたのではないかと思います。
久保さんの魅力にすべてをかけたこの作品。ヒロインの及ぼす責任というか影響の偉大さを感じました。
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