感想『好きな子がめがねを忘れた』目つきの悪いヒロイン見参!!

レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。

周作twitter:DarvishShu)です。

ここ数年間で本当にいろんなタイプのヒロインを見ました。どの製作チームも“魅力的なヒロインの発掘”には躍起になっています。

それもそのはず。

音楽の世界でミリオンヒットを一曲でも作れるものなら一気に人気アーティストへとのし上がっていけるように、アニメや漫画の世界も一人の圧倒的な人気キャラ(特にヒロイン)を生み出すことができれば、そのキャラに関連するグッズ(フィギュアや抱き枕、ポスター等)などで一気に人気と作品への支持を得ることができます。

作品の良しあしはヒロインにかかっている…

これは誰かの言葉の受け売りでなく、自分がアニメをここ4~5年見てて感じた事です。

魅力と一口に言っても難しい

「着せ恋」とか「高木さん」などの作品は、ヒロインが魅力的だったから大ヒットした作品であります。

だからこそ毎回色んなタイプのヒロインが生まれてネットを賑わせてきました。今はもう脱げばなんとかなるなんて甘い世界ではないのです。

そんな中、新たなタイプのヒロインがまた誕生しました。

そんなヒロインが迷走(?)する作品『好きな子がめがねを忘れた』を紹介していきます。





中学生というハンデ(?)をどう乗り越えるか

タイトルから見ても分かるようにヒロインの三重(みえ)さんの出来にこの作品の運命がかかっているような暗示がします。

©藤近小梅/SQUARE ENIX・製作委員会がめがねを忘れた
“ミエさん”と聞くと僕は阪神タイガースのファンなので、真っ先にミエセス選手を想像してしまうのですが……
ミエさんことミエセス選手[阪神タイガース]
まずは自分の中での『三重さん>ミエセス』という頭になるくらいの魅力とやらを見てみようと、お手並み拝見という感じで視聴を始めました。

なんせ、ヒロインの三重さん。…まだ中学生です。

この時点ではまだ「お色気」というカードが使えません。

このカードは高校生になったヒロインの手持ち武器としては使えますが、なにせ中学生なので、「かわいさ」という武器でしか戦えません。

中学生の女の子が“ヒロイン”というセンターを務めるのは、やや厳しいんじゃないか?

主人公の男の子に気があり、どんどんからかってくるタイプでもなさそうだし…どっちかというと物静。

さぁ、どうやって自分の魅力を視聴者さんに伝え、三重さんグッズの製作までこぎつけることができるのか?

するとこの女の子は違った形で攻めてきました。

頑張った小村君

彼女(三重さん)がとった魅力的な行動のトリガーが「メガネをわすれる」というもの。

彼女はめがねが無いと殆ど何も見えません。

©藤近小梅/SQUARE ENIX・製作委員会がめがねを忘れた
リアルに考えても「視力0.1」も無いんじゃないかというくらいの近眼なのです。

根っからのゲーマーにも見えないし、親の遺伝でもない限りここまで目が悪くならんやろうという、ある意味スキルともいえる“視力の悪さ”をきっかけに、彼女に元から好意を持っていた男性側主人公の「小村(こむら)君」を骨抜きにしていきます。

©藤近小梅/SQUARE ENIX・製作委員会がめがねを忘れた
目が見えないことを武器に、キス手前くらいまで顔を近づけてきます。
©藤近小梅/SQUARE ENIX・製作委員会がめがねを忘れた
見つめる目は、はたから見てもガン垂れてるようにしか見えない目つきの悪さ。

そうなのです。この子目つきが悪くOPとED以外ではあまり笑わないのです。

©藤近小梅/SQUARE ENIX・製作委員会がめがねを忘れた
今まで出てきた人気のヒロインの共通点と言えば「笑顔がかわいい」というのが共通認識。

ましては「お色気」というカードが使えない彼女にとっては、笑顔で攻めていかないと魅力を伝えるチャンスが乏しいのではないかと感じていました。

しかし目つきの悪いこと。

©藤近小梅/SQUARE ENIX・製作委員会がめがねを忘れた
あまりにも目が悪く、眼鏡ナシバージョンだと先行きが危なっかしいので小村君以外の人からも心配されている始末。
©藤近小梅/SQUARE ENIX・製作委員会がめがねを忘れた
なんだか後期高齢者を見守るような心境でした。

しかし小村君の中学生特有の雑魚リアクションで、三重さんの魅力が不思議とこちら側にも伝わります。

この作品は、小村君はもう完全に三重さんの引き立て役になっています。

©藤近小梅/SQUARE ENIX・製作委員会がめがねを忘れた
全て視聴し終わった後の小村君の立ち回りをふりかえってみてもそういう風に感じます。

「ずっと三重さんの隣にいられる努力をしなきゃ」…ってどんな努力なんだ?

大げさな挙動や顔を真っ赤にして悶える大げさすぎるように感じるアクションも、すべては三重さんを引き立たせ、魅力的に感じさせるためのものか~と思えば納得いきます。

©藤近小梅/SQUARE ENIX・製作委員会がめがねを忘れた
だって三重さんが支持されなかったらこの作品が支持されないとほぼ等しいわけですので。

目が悪いにもほどがある

しかしながら、目が悪いにもほどがあると思うくらい近い三重さん。

©藤近小梅/SQUARE ENIX・製作委員会がめがねを忘れた
そしてメガネを忘れたほうが、小村君が満点リアクションで盛り上げてくれるので、彼女は狙ったようにメガネを忘れ続けます。

三重さんがメガネを持ってきたら物語が面白くない…でもさすがに忘れ過ぎじゃねぇのか?と突っ込みたくなる感も。

中学生の女の子を一風変わった形で魅力的に描いたのはアイディア賞ものです。

その後、無事マグカップやトートバック、タペストリー。キーホルダーや文具グッズかされました。

そしてメガネも…グッズ名はもちろん『コラボグッズ「三重さんのめがね」

メガネ女子に幸あれ!

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。