レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。
周作(twitter:DarvishShu)です。
『そらのおとしもの』というどう見ても学生向けのアニメ作品のレビューをお届けします。学生や10代向けの作品なのですが、なぜかアラフォーの自分は見入ってしまいました。
ではなぜこの作品を最後まで見てしまったのか?
こういうタイプのキャラがいなくなった感
実はこの「そらのおとしもの」は2クールあるうえに劇場版も出ています。
このボリュームからもかなり支持を得た作品だというのが分かります。(特に紳士方に)
世代的に違うように感じたのですが、なぜか見入ってしまった理由……
……それは、主人公の飾らない姿です。
少女漫画などは、まぁ性欲ガッツガッツの馬鹿っぽい男は、ヒロインのお相手としてはまず上がってこれません。
背が高くて細身でクールな感じの男性が殆どです。
でも男性漫画などは昔は居たんです。この主人公のように欲望に忠実で真面目にアホを突き通すようなキャラ。
今の言い方でいうと「下半身ストレートキャラ」でしょうか?
自分がアニメを見なくなった2000年くらいから、こういうタイプのキャラがめっきり少なくなってきたように感じます。
そして、今では主人公格のキャラクターといえば、全然がっつかないクールでガリマッチョみたいなキャラばかりになってしまったように感じます。
色っぽい女性キャラが出てきても全然性的に欲情せずにクールに対処するような男性キャラが席巻してしまった感があります。
今回の主人公みたいなキャラがセンターを張ることは平成の後半くらいからなくなってしまったのではないかと感じるほど、彼に親しみというかなつかしさを感じずにいられませんでした。
エロに忠実で、やりすぎていつも痛い目にあってボコボコにされるものの、学習しない彼はまた同じような手口で馬鹿な事を繰り返します。
そういうのを見ていて、思うのです。「あぁ…俺こんなやつと学生時代友達になりたかったなぁ~。」
それくらい主人公に親近感を感じて見ていました。
彼のようなタイプのキャラが絶滅してしまったのも、女性の視聴者が増えたのが原因ではないかと想像します。
女性陣から見たら、彼のような性欲バカは見てて不快感を抱くだけです。
それよりは、男性視聴者が可愛くてきれいな女性キャラをご所望であるように、女性視聴者というニーズに対応したキャラを中心にキャスティングしていくのが世の流れというものでしょう。
でも今どきのガリマッチョでキリト君の量産型みたいなのばかりのキャラは自分からしたらあまり魅力的には思えません。
自分がアラフォーということで、価値観が古いのかもしれませんが、美女に囲まれていても殆ど欲情せず紳士にふるまう童貞君とか滅茶苦茶不自然に感じるのですがどうでしょうか?
最近知った作品で「女神のカフェテラス」という作品がありますが、これも主人公である男性キャラが囲まれた美女たちに欲情せず普通に振舞うのがどうしても不自然に感じるのです。※作品を知らない方はすいません。
主人公(トモちゃんと言います)みたいにすぐ鼻の下伸ばして馬鹿な事想像したり実行するような輩の方が、キャラとしても親近感を感じます。
主人公に妙に親近感を感じたから見たというアニメ作品はこれが初めてです。
▼一応ヒロインのアンドロイドさん「イカロス」普通でないのがいい
やっぱりキャラクターの魅力は大事
劇場版でも公開されているくらいこの作品は人気あります。
ただ、何度もお約束の展開が続いたり、時々ヒロインたちが頑張ったりという感じで話が進んでいきますが、自分はそんなに中身のあるものには感じませんでした。
でも、作品が終了に向かうと「もうこんな親近感の沸く主人公は現れないのかなぁ…今の令和の時代にこういうキャラは支持されないのだろうか…」という寂しさを感じていました。
学生の時にこういう奴がいたら、絶対に友達になれたような感じがします。こんなバカな奴がいたら一緒にバカやって楽しい学生生活過ごせただろうなぁとか感じます。
彼の事はかなり思い出に残っています。
ドラマやアニメ。作品の種類はなんでも良いです。
見続ける理由というのはやっぱり、登場するキャラクターの魅力に惹かれて見てしまうものではないかと思うのです。
この作品はどっちかというと、4人も出てくる魅力的なヒロインたちに視線が行くと思います。(多分、学生&紳士たちはそうだろう)彼女たちも独特のキャラを持っていて魅力ある振る舞いをしてくれました。
そんな魅力的な彼らの日常が見てて面白くて、なんとなく最後まで視聴してしまったのでしょう。
彼みたいなバカなキャラを渇望します。モブキャラだとこういうのはいますが、明らかにモブ扱いだというのを感じて寂しくなります。(陰実の主人公の友達とか)
今では女性キャラで馬鹿キャラが多いです。(自分の知っている限り)
平成の後半から令和になって、ヨゴレのキャラさえも女性が受け持つようになったのか…と感じまます。
もっと男性はバカになれ!ハチャメチャやれ!って感じるこの頃です。
大人たちが作りしモノ
視聴する中でとても印象に残ったバカっぽいシーンがあります。
それはパンツの話。とエロ本の話。
パンツに魔法をかけることで、学校内の女子生徒のパンツが意思を持ち、渡り鳥みたいに編隊を組んで、大空を羽ばたき、奇麗な夕焼けの元世界中を飛び回るシーンがあります。
アニメとはいえ、作品は大人たちの手によって作られます。
何が言いたいのかというと、このパンツが鳥のように飛び回るバカみたいなシーンも大人達が本気で作り上げたということです。
「大人たちが本気でバカなものを作った」というのがポイント。
作画を担当している方たちはどんな思いでこれを描いたのだろうか。
“歩き出すエロ本”の話もしかりです。
いったいいくら使ったんだと感じるくらい主人公の家から発掘されたエロ本達。
それらの本が、また魔法で意思を持ち、エロ本達でお神輿などお祭りが行われるシーン。
「本当によくこんなバカなシーンを作ったもんだ…」とちょっと呆れを通り越して感動します。
しかしバカなことをバカにせずに本気で取り組んでみたら、こんなにも視聴者の心に残るシーンになってしまうのです。
「そらのおとしもの」の世界観を描くために美しい作画と町の風景など力をいれて描いているのを感じますが、それと同じくらいバカな作画にも真剣に描き上げているのは絶対に忘れません。
大人になってもこういう遊び心というかバカな部分を忘れないように、大切にしたいですね。今回の主人公・トモちゃんのように。
余談ですが、彼のようなキャラって、今の令和の女性視聴者にはどう受け止められているんだろう…というのは気になります。マジで不快感しか感じないどーでもよいモブキャラ的な扱いになるんだろうか……それとも…
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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