感想『100カノ』滅茶苦茶なノリでラストまで無事突っ走ってほしい

レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。

周作twitter:DarvishShu)です。

はじめに、この作品は見るつもりは無かった。

ラブコメなんてアラフォーの自分には必要ないだろうと感じて、掲示板を賑わせていたものの“ながら見”に留めておいたのですが、あまりにも構成がアホみたいで、「これ一体この先どうなるんだろうか?」と身を乗り出さずにはいられない物語だったので、ハマってしまいました。

アイディアとしても面白いうえに、構成バランスも良くて最高でしたが、このまま2期3期と続いていったらカレどうすんだろうかとかいう怖さ&期待もあります。

とにかく設定がぶっ飛んでいたので、伝えたいけどあまりネタバレにならない程度に紹介します。

タイトルからしてぶっ飛んでるし、予測不可能感が満載です。その名も『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』

バカな神のせいでバカみたいになった人生

神様のバカなふるまいで、100人の運命の人と出会うことになって、その100人の彼女を幸せにしないとその女性はなんらかの原因で死ぬという運命を背負わされた主人公「恋多郎(れんたろう)君」

©中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会
100人も付き合えるのは、男としては美味しいと思ったものの、その100人を幸せにしないといけないという試練のような状況になってしまったのです。
©中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会
100人…は多すぎます。

頑張っても1日3回…が限度です。何をリアルに考えているのだろうか。

©中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会
運命の人との出会いはシンプルで、体に電撃が入るようなエフェクトが入ります。“両想い確定演出”といったところでしょうか?

でもこれが100人いるのです。

1期が終わった段階でまだ10人にも満たない数です。

©中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会
コレどうするんでしょうかね。ホントに100人まで続けるのでしょうか。

アイディアは凄いけど、100人までいったらどうなってしまうのか想像つきません。

1日1人と付き合うと割り切っても、1年で特定の彼女に会えるのは3日だけ。

どんなに好きでも、100人もの彼女のフルネームや誕生日のような基本情報を全て把握するのは厳しいです。

いつの間にか自分だったらどうするかなんて考えてしまうのもアホな想像ですが、物理的に難しいのではないかと感じだしたら気になってしまいます。

1話目から一気に二人彼女が出来ますが、二股という状況に彼女側もすんなり納得してくれるわけにはいきません。

©中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会
女性はやっぱり自分を一番に見てほしいものです。そういう細かい女性的な心理描写はまだ描かれていませんでしたが、20名くらいを超えてきたらどんなになるんだろうかと気になります。

……そう、見ていくほどにこの先どうなるのかとても気になるのです。だから見始めてしまったら先が気になって戻れなくなるラブコメ…うまくできています。

おまけに彼女達の中では、変な発明をして状況をカオスにする子も現れます。どうなるかわからない展開の上にアクシデントが立て続けに起こるので、いろんな視点から楽しめます。

彼女たちはとても個性的で、この作品の扉絵のキャッチコピーが「みんな違ってみんないい」で、これも素敵です。





ラブコメ界のボーボボと呼ばれる所以

登場する彼女さんたちはとにかく個性的で、次は何をしでかすんだろうかとワクワクさせてくれます。

ここは、個性豊かなヒロインたちを実際に見てほしいのですが、自分が特に秀逸だと感じたのがスマホの音声でしゃべる女の子。

上手くしゃべれないなどの昔のトラウマなども乗り越えてヒロインの一人として確立&活躍し始めますが、それが今までに無いタイプなので印象に残ります。

これまでいろんな作品が世に出てきた分、いろんなタイプのヒロインたちもが生まれてきました。そんな中でもこの作品にしかないようなニュータイプのヒロインの登場はワクワクします。

©中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会
次はどんな感じの人が出てくるんだろう…というか本当に100人の彼女が出てくるのかというのにどうしても意識が向いてしまいます。

今のところ、彼女たち一人一人が本当に個性的なので飽きません。でも人数が多くなってきたら本当にどうなるのか?作者はどういう捌き方(?)をするのか気になります。

唯一無二なうえに新しいラブコメの新境地を目指しているような感じもあります。

ラブコメは大河ドラマ「光る君へ」でもわかるように歴史が古いのです。

ラブコメの歴史は古い

視聴者の自分はもうアラフォーなので、そんなに真剣にラブコメ見ようとは思わないのですが、自分の創造を超えた作品がいくつも出てきて、見る側を飽きさせません。

©中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会
人と人が惹かれあい恋したりするのは、若い時には誰でも経験することなので、見せる題材としては敷居が低いのでしょう。共感できるものも多いですし、身近に感情輸入できる物語としてはベストな題材です。だから今までの映画や漫画などのジャンルの中で、おそらくラブコメ・恋愛モノが一番多いジャンルではないかと感じます。ラブコメから派生したジャンルというのも実際にいくつもありますし…

少女漫画=恋愛モノみたいなイメージ持っていた時期もありました。

それにラブコメというのは源氏物語みたいな古典から語られているようにかなり古くから娯楽の物語として語られてきました。ヨーロッパの方でも古い文献で恋愛模様を描いたオペラは存在します。

それだけラブコメというのは私たちの人生にどこか関わってきたものです。

©中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会
それに「他人様の恋愛」ってなんだかのぞき見したくなるもんではないですか?

今回の作品のように、本当にラブコメ一つとってもいろんな作品が次から次へと生まれてきて、その発想や切り口、見せ方に感服します。

だから、「世代がもうそんなんではないから」と言って敬遠していたら勿体ないジャンルなので、機会があれば視聴してみたいと考えています。

この記事を書いている時、ネットニュースでは「僕ヤバ」というラブコメ作品が滅茶苦茶人気が出ていて、SNSなどで意見が飛び交っているというのを見ました。

中学生が舞台みたいですが機会があればどんな魅せ方をしているのか見てみたいと思います。

数が多くて飽和状態になるどころか、更に面白い作品が生み出され続けている日本のラブコメ界に大いに期待しましょう。

▼特殊EDも放送当時は話題になり、掲示板が大いに賑わいました。
https://www.youtube.com/watch?v=oTyn3iY41Ag
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。