レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。
周作(twitter:DarvishShu)です。
「鬼滅の刃」というアニメ作品があるのは、アニメを見ない人でも知っていると思います。それくらい日本だけでなく世界的にも有名な作品になりました。
その人気の火が一気に広がった作品が「鬼滅の刃~無限列車編」という映画。
当時、この映画の興行収入が世間の予想よりもはるかに上回り、すざましい人気と来場者数をたたき出しました。
当然メディアなどでもこの映画の来場者数などを報道~人気の秘訣などを発信するようになり一大ブームとなっていきます。
ここから「鬼滅の刃」人気は不動のものになり、グッズなどは専門店に行かなくともコンビニやファミレスなどいたるところで見るようになりました。
今回はそんな初の「劇場版・鬼滅の刃」と同時期に公開されたアニメ映画『ポケットモンスターココ』のレビューをお伝えいたします。
なぜ「鬼滅の刃」を引き合いに出したかというと、興行収入ではなく映画の評価が「鬼滅の刃」よりも高かったからです。
同時期上映ではあるものの、非常に評価が高かった
上映時期が良かったのもありすが、宣伝費をかけて大々的にPRした「鬼滅の刃」は大ヒットしましたが、それにまけないくらい映画の内容で高評価を得たのがこの『ポケットモンスターココ』でした。
このころはポケモンはやや下火になってきたような感じがあり、トレーナーのサトシ君たちのメンバーもそろそろ世代交代ではないかと感じる時期でもありました。
実際、次のポケットモンスターの作品では主人公が変わっていますし。
なので、この劇場版ポケモンはサトシチーム有終の美と言える作品となっています。
親子で見るから良い。そんな『ポケットモンスターココ』のレビューにお付き合いください。
親になるってこと
映画評論家の間では「鬼滅の刃」よりもレビュー評価が高かったこの作品。
物語は子どもが見ても飽きないような時間と物語になっています。
沢山のポケットモンスターが出てくるので、今でいう“推し”のポケモンが出てきたときは子どもたちは胸をときめかせながら見ていたのではないでしょうか?
この作品の視聴年代層は、「親40代と子5~10代」のペアでないかと予想されます。
親40代と書きましたが、理由としては親の40代だとゲームボーイで初代ポケットモンスターが始まったくらいの年代だというところです。そのころポケモンの1ユーザーとして遊んでいた方が結婚して、子どもができたというくらいの年齢ではないでしょうか?子どもがまだ小さかったりする頃を想定します。
子どもポケモンが好きだったら、この映画を見に行けばウィンウィンの映画になるはずです。
その時に、親になるっていうのはどういうことかというのをまさかポケモンの映画から学べるとは思ってないでしょう。
そうです。
この映画は昔ポケモンを遊んでいた少年が親になったというのを想定して製作されていると感じます。
登場するココというのは人間で、昔赤ん坊の時にポケモンに拾われて人間の親代わりに育てられるという生い立ちを経ています。
その生い立ちの謎を解き明かしていく物語になっていますが、その過程で「親になるってどういうものだろうか」というメッセージを一緒に視聴している親に投げかけているのがポイントです。
主人公のサトシ君も親との関係を描いていたりして、これは子ども達に向けての映画というより、親に向けて作られた物語だなというのを感じます。
子どもたちは純粋にポケモンたちの奮闘に興奮して楽しんでもらえばよいと思うのですが、親御さんたちは別の意味で、ポケモン世代だった自分たちは親になったんだ…親になるってどういうことなんだろうかと改めて感じてもらえるのではないでしょうか?
そういうメッセージが込められているから、対象年齢は低くても映画関係者から非常に高い評価を受けているのでしょう。家族で見る映画としては非常に完成度が高いです。
そもそも刀で鬼を切りまくったりする「鬼滅の刃」はチビッ子たちにはキツイですし。
物語の尺も良いですし、子ども達から密かに人気だったロケット団などのレギュラー陣にもちゃんと活躍する場を設けていて、魅せるところは見せるけど、普段見てくれているTV版の魅力もきちんと入れているという作りでした。
ですので、これはサトシ君世代のポケモン映画としては晩年作品になりますが、名作だと思います。ポケットモンスターはいい感じで世代間のバトンタッチが出来たのではないでしょうか?
映画のミカタ
映画を見る層は様々ですが、子ども達も未来の映画顧客層として大事です。
大人たちが楽しめるやや刺激の強いものはもちろんOKですが、3世代家族で見に行って、見終わった後で自分たちを振り返ってみるきっかけになる作品がもっとたくさんあれば良いですね。
興味のある映画は、見てみようかなと思ったらまずPV(コマーシャル)を見てみるのですが、少ない秒数でインパクトを残すためにやたら刺激の強いシーンを持ってくるものが多いです。
例えば銃声とかドアップでのキスシーンとか、あと恐怖に怯えた目のアップ…ほかにも血の描写など。
そういうのが無い場合は、「泣ける」とか「全米が~」というロゴ。
30秒で伝えるのは難しいですよね。
この点も『ポケットモンスターココ』のPVは工夫があります。子どもとその親にPRする映像ですので。
よく考えてセリフやロゴを持ってきています。そして何パターンかに分けて作っています。
最後にその映像を掲載して終わりにします。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメントを残す