スタジアムとマーケティング

レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。
周作twitter:DarvishShu)です。

先月、人生で初めてと行っていいくらい長期の休暇を設けて、日本を回ってきました。(主に北海道や東北地方)その目的の一つとして、プロ野球団体のホームスタジアムへ実際に見に行くというもの。

野球観戦を楽しむだけでなく、開始時間の結構前には最寄りの駅に到着し、その周辺をくまなく歩く…そして、球場を中心にどんな町作りをしているのか?どんな町作りをしていこうと計画しているのかを見てきました。

プロ野球というのは日本の集客人数ではNo,1のコンテンツだと感じます。そのコンテンツを手放した団体もあるようですが、そんな素晴らしいコンテンツを幹として町が形作られているのは面白いです。

学校や医療などのジャンルの違った団体も巻き込んだ大きな“ボールパーク構想”を肌で感じたく、実際に足を運んでみました。

今回は、ルートの都合上、『エスコンフィールド北海道』『ZOZOマリンスタジアム』『横浜スタジアム』『阪神甲子園球場』『MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島』この5施設のみになりますが、プロ野球に興味のある方やそうでない方もお付き合いいただければ幸いです。

老朽化が目立つ部分もあったり、工夫が随所に見られる部分があったりと、地域づくり、まちづくりのノウハウが詰まっています。スタジアム自体に興味を持ってもらえば、野球をあまり知らない方でも足を運んでもらえます。そこから広がっていくものもあるんです。

企業努力している各スタジアム

まず、今回5施設回ってみてどの球場にも感じたことなのですが、人気コンテンツにあぐらをかくことなく企業努力&市場活動しているなぁと。

特に、完成して間もない「エスコンフィールド北海道」は、サービスが行き届いていて、交通機関以外申し分ありませんでした。プロ野球団を招き入れ、地域に根付かせようとしている本気度を感じます。

プロ野球選手のファンサービスや球団のイベントは年々魅力的になってきています。プレーを観戦するだけの場ではなく楽しむための野球場&足を運びたくなる野球場になってきているのではないかと。

 余談ですが、昔野球場に行った時は、贔屓チームの勝ちにどうしても執着していました。勝ったら勝ったで大はしゃぎして、その喜びをみんなで分かち合うのが楽しかった…。しかし、魅力的な施設を見て回るうちに、マーケティング戦略にも目が行くようになってきました。“見れる視野”が広がってくれば、楽しみ方も広がります。企業努力が目に見えて伝わるのでマーケティングを学ぶならスタジアムに足を運ぶのは大いにアリだと感じます。

前置きが長くなりましたが、ここからは各球場の魅力と、その周辺の町のスタイルを紹介していきます。

企業の本気を見た「エスコンフィールド北海道」

今回の旅行で一番初めに訪れたのが、この施設。

行ったのは5月下旬ということで、北海道とはいえある程度暑いだろうと思っていたのですが、寒かった。

試合開始までまだ2時間あるもののシャトルバスは長蛇の列。それでもJRで札幌から北広島駅へ移動している時に、窓側から見えるスタジアムはワクワクしたものです。

チケットは2連戦分購入。

初日は1階席の見やすい所。そして2日目は温泉を見ながらの観戦。

シートが非常にゆったりしていて見やすいですし、長時間座っていても疲れないのは他のスタジアムには無い魅力。

それ以外にもどこからでも球場が見やすい設計になっているし、飲食店の充実ぶりには何も言うことはありませんでした。

居酒屋として使うこともできますし、試合終了後もお店は営業しています。これでバスの混雑時を避けて帰宅することもできます。

また、この時期は全国ラーメンフェスタをやっていたので、そこにも沢山のお客様が。寒いので温かいラーメンは非常に需要が高かったです。

平日にも関わらず、大盛況でしたしまた行きたいと感じさせるには十分の施設でした。

そして2日目の温泉&サウナからの野球観戦。

アイディアとしてはこういうことを思いつく人はいると思いますが、実際に形にしたというのが凄い。

「ととのえシート」を別途購入しないと座席は無いので、そこは次回注意しつつ次も必ず利用したいと感じました。球場内だけでなく温泉施設内でも蔵上しているビールを飲めるポイントも言う事無し。

日本ハムという企業の本気を見せつけられたという感じでした。

今後は商業施設や新駅が経つということで、伸びしろはまだまだありそうです。

ゆくゆくは解消されると思われますが、問題点としては帰りの道路がどうしても渋滞してしまうということです。試合後、シャトルバスも混じった道路は渋滞が目立ちました。

球場から北広島駅までは歩いて30分ほどなので、こちらをチョイス。暗くても道のサイドにはライトが照らされているので、酔っ払ってないなら丁度いいウォーキングコースですが、寒かった。…おそらく3月はもっと寒いんだろうなと。

球場の外が、おそらく3~4月、そして9~10月は寒いことが予想されます。その時にいかにスムーズに帰路につけるかということです。

やっぱり球場には電車で行くのがベターかなと感じます。後に紹介する「千葉マリンスタジアム」でも試合後の渋滞は目立ったので、元気な方は歩きましょう。それに、ファンのみんなと推しのチームのヒッティングマーチを歌いながら歩けばあっという間です。





立地と工夫で飛躍「横浜スタジアム」

次に足を運んだのがこの球場。

立地が抜群で、JRの関内駅から徒歩10分もすれば到着というスポット。

周りは都会なので窮屈なイメージがしたのですが、球場の北側は公園になっていて、東側は横浜中華街、みなとみらいへ通じる道。西側は関内の商店街。観光地も最寄りと飲食や娯楽施設のど真ん中に位置するイメージ。

観戦を終えた後の2次会などにはアクセスの条件が揃っています。

スタジアム出てすぐに繁華街へ行けるのはポイント高い!
そんな好立地だけでなく、試合も本当に盛り上げるべく様々な工夫がありました。

この日は平日なのに満席。(交流戦の対 楽天イーグルス)

横浜ベイスターズはいつのまにこんな人気球団になったのかと思うくらいお客さんが詰めかけていました。一体感を感じる熱い応援も球場の雰囲気を盛り上げます。
どこからでもファンの熱気を感じます。熱心なファンが増えた証拠ですね
施設としては老朽化が見られますが、施設内の売店など工夫が見られますし、キッズコーナーなど家族連れでも対応できるスペースも設けられています。
ファンの後押しも受けて企業としてどんどんお客さんに来てもらえるような球場に成長しているイメージを受けました。

都市と自然のオアシス「ZOZOマリンスタジアム」

次は、千葉VS阪神
ロッテのホーム球場である「ZOZOマリンスタジアム」へ行ってきました。

ロッテはファンが熱いと聞きますが、球場に着いてみるとどうみても阪神ファンのほうが多いと感じました。

ファンの熱気も楽しみの一つです。
この球場は、駅から歩いて30分ほどかかります。それまでに飲食店などもありますが、道はやや殺風景でした。

そこを各チームのユニフォーム着た方たちが列をなして歩いていきます。自分はあえてその中には加わらずに、周辺を散策してから球場に向かいました。

JR『海浜幕張駅』を降りて、案内の通り南側に歩いていけばスタジアムに到着しますが、東側を歩いていけば、ゆったりした公園に入ります。
千葉県立幕張海浜公園
スタジアムから海沿いに歩いていけば、高評価の温泉施設があります。
幕張温泉 湯楽の里

スタジアム周辺に自然や癒やしの施設があるのは魅力に感じましたし浜も広いです。
幕張の海や公園を楽しんで、野球を観戦して温泉入って帰る…というコースも考えられます。飲食に関しては西側にイオンがあるので、問題ないでしょう。

また、スタジアム周辺はキッチンカー仕様の屋台が出店されていますが、試合が終わっても営業しています。駅までのシャトルバスが出ているとはいえ歩いてすぐ行ける2次会として手頃でベターではないかと。

この日は阪神タイガースが敗北してしまったので、やや試合後の屋台は盛り上がりが薄かったのですが、勝ってたらここの屋台で勝利の余韻を肴に大盛り上がりしていたのではないかと感じます。

まぁロッテの統率が取れた応援が見れたのは良かったです。

独特の雰囲気が魅力の「阪神甲子園球場」

歴史のある球場で知らない人はいないであろう場所。

リニューアルで誕生したライナービジョンは、古き良さも保ちつつ今の時代に合わせた部分だと感じます

収容人数は4万を越え、とにかく阪神が押せ押せの時の盛り上がりは他のファンには真似できないくらいの勢いがあります。

各球場のパフォーマンスはこの阪神甲子園球場を参考に考案されたのではないかと感じるものが多いです。

甲子園はもうファンの方と何度も行ってますが、元気が出ない時や勇気が出ない時などに力をくれる場所というのが今の球場に対してのイメージになっています。

ファンの皆さんは、大声で応援しているうちに自分も元気になって帰っていくという感じの方もいらっしゃるのでは…自分はそうでした。

家族で楽しむスポット「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」

最後の紹介は、電車から球場内がチラッと見えるくらい線路沿いにあるマツダスタジアム

デーゲームを見に行きましたが家族連れが多かったです。

球場内をぐるっと周回できるので、気分転換に散歩できるし、その時に多彩な観戦スタイルを楽しめるシートに気づきます。

座席の種類が豊富なのです。バーベキューしながら観戦している人もいました。こういうのは観戦以外の特別な思い出になるでしょう。
食事からスイーツまで幅広い飲食メニューがあるうえ、子どもたちが遊べるスペースも充実。

あまり野球を知らない人や子どもが来ても楽しめる試みが見られ、プロ野球の選手や関係者からも高い評価を受けているそうです。
また、カープの選手からも謎の高評価を受けているようです。そこは以下の動画を閲覧してみて下さい。
■広島カープのホームでの勝率が異常に高い理由

野球場の立地と地域展開

マツダスタジアムの話をもう少し掘り下げます。球場と繁華街との関係に関して。

球場は良いことづくしなのですが、問題点もあります。

JRの広島駅から徒歩15分くらい(約1km)で行くことのできる利便性はもちろん良いことなのですが、これが地域のお金の流れを止めているという方もいます。

スタジアムは駅の西側。しかし広島の繁華街は駅を挟んで東側に集中しているのです。昔 カープの本拠地が『広島市民球場』だった頃、繁華街から徒歩圏内であった為、観戦したファンが試合後、居酒屋やお好み焼き屋へなだれ込んでいく流れがありました。

2万人ほどのお客様が繁華街へ繰り出すわけなので、大いにお店が繁盛したそうです。でもマツダスタジアムが出来てからは、試合が終わったら駅へ戻り帰路に着く流れが増えたそうです。
繁華街へは寄らずに…です。

球場と繁華街との良い関係が途切れてしまったというのが、今町の衰退になっているという声を聞きます。

カープ女子なるファンも増えて、真っ赤な集まりは高揚感もあり良いのですが、試合の後は飲食店でお金を落としていってもらいたいという声もあるのは事実のようです。

横浜スタジアムのように、周りが繁華街に囲まれていた場合は集客に比例して美味い相乗効果が得られるのですけどね。

この辺は、他の球場は地域とどういうふうに関係を作っていってるのか気になります。

強引に感じましたが、「みずほPayPayドーム福岡」みたいに駅から球場までの道を「ホークスタウン」みたいにクリエイトしているのも一つの戦略ですね。

いろんな球場の工夫を見て楽しんで学んで取り入れて

ここまで長文お付き合い頂きありがとうございました。

今回はとにかく「エスコンフィールド北海道」が凄すぎました。発売後すぐ売り切れてしまいそうですが、来年の交流戦「日ハム✕阪神」は取りたい!

また球場は広さや大きさが違います。なんとなく感じていたのですが、比較サイトを見れば「こんなに違うのか?!」と驚きます、以下のサイトもどうぞ。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。最後に参考になった各球場のサイトを掲載しておきます。