年代記にも似た和風ファンタジー
この度は閲覧いただきありがとうございます。
周作(x.com/DarvishShu)です。
この作品は歴史が長く、初代作品はもう20年以上前にPCのパソコンゲームとして登場していました。
その名も「うたわれるもの」

なぜこの作品を視聴(サウンドノベルを読むという言い方に近いです)しようと思ったのか…それは数年前、台湾に仕事で出向いた時に街中で『うたわれるもの~偽りの仮面~』の看板がデカデカと掲示されていて、一番目立っていたからです。
ワンピースやナルトといった台湾でも大人気コンテンツのアニメ&コミックは勿論ありました。でもそれよりも大きな扱いで掲載されていたこの作品。
見た感じゲームのようで、中華風の雰囲気を醸し出していたので台湾人のカラーに合ったのかな?…そんな事を感じながら街中を通り過ぎていった思い出があります。
帰国してからすぐに「うたわれるもの」を検索してみました。
すると台湾で見たイラストを発見。

しっぽを生やした少女の名前は「クオン」というのか…台湾で人気を得ているらしいが、一体どんな物語なんだろう……
やや私情を書いてしまい、すいませんがこういったいきさつで「うたわれるもの」シリーズに興味を持つようになりました。
あとは自分が今小説を執筆しているのでその参考として読ませて抱きました。
「うたわれるもの」はかなり長寿のシリーズで(元はゲーム)、2026年の今でもSteam版で派生したゲームが出ています。今回レビューを紹介するのは、読破した以下の3編。
●うたわれるもの vol.2~偽りの仮面~
●うたわれるもの vol.3~二人の白皇~
とにかく世界観が壮大な分、長かった…

何日もかかったけどよく読み切ったな~と思いました。ノベル小説で言ったら20冊分以上あるんじゃないのかというくらい…
また、全編ほぼフルボイスでしたので、声優さんも収録にはさぞ大変だったのではないでしょうか。美術設定や原画担当さん達、音楽関連、構成班など本当に多大な労力と時間をかけてこの作品を作り上げた事にまず感謝を伝えたいです。

作品をリリースしてからかなり年月が経ったからAVG化したものをアプリから無料で閲覧できているのですが、なんか申し訳ない気持ちです。こんな素晴らしい物語を提供いただいて。
でもこの大作を是非知らない人にも広げたいと感じたので、今回レビューを書いてみます。
キャラクターは皆個性豊かでお気に入りが多いです。
遠い昔話を読んでいるようだった「散りゆく者への子守唄」
これは…昔々の物語…だと思っていました。
世界観も縄文時代と弥生時代の間みたいな…
でもカルシウムだとか近代的な言葉が紛れ込んできた時、これは本当に昔の物語なのかと感じるようになりました。
タイトルがタイトルだけに昔の英雄譚みたいなイメージで読んでいたので、自分の思い描いている世界にブレを感じるようになります。
でもそんな違和感のおかげで少しづつ世界観に興味を持ち始め、物語が進むにつれてあらわになってくる「地図」に衝撃を覚えたという感じです。
舞台は日本……なんですけどね……ここは是非読んで確認してください!としか言えません。

回想シーンを交えつつの物語中盤からは「この世界設定はどうなっているんだ?」という物語の進行とは別のクエスチョンが止まらなくなってきて、そこをトリガーにこの物語にどっぷりハマった…という流れになっていきました。
事件はいつも唐突ですが、きっかけ1つで主人公を取り巻くスケールもどんどん広がっていきます。
途中から踏ん切りがつかなくなり、国のトップとして選択して進まないと…腹をくくらないと仲間達の命運が尽きる…

主人公の気持ちに寄り添うように、追体験をするかのように読み進めていくと、本当に程よい緊張感で進められます。
世界観が徐々に広がっていくペースは絶妙に良かったです。
シリアスに考えるばかりでなく妙な仲間も加わったりして、終盤には付いてきてくれた仲間達には愛着が出ていました。

成程…これがゲームならよけい仲間達に”情”が湧いて面白くなるな…
調べてみた所、シュミレーションRPGということなので、育成をしながら仲間との交流を進めていけばよりチームというより家族みたいな感覚で物語を味わえるように感じます。
しかし、袂を分かった仲間や子孫達の行方はいかに…そしてこの世界の本当の姿は一体…とはっきりしない謎も残しながら一応の結末に向かいます。

続編へと続く匂いはしますが、皆の幸せを素直に感じられる温かい物語へ着地したように感じます。
偽りの仮面から明るみになってきたトンデモ設定
台湾で見たポスターの主人公「クオン」。
シリーズ vol.1のとある人物の子孫です。
一応男性側にも「ハク」という主人公がいますが、クオンの目線で物語が進み始めます。

色々な謎を程よい要領でため込みつつ…
あまり伏線だらけだと気になって本編に集中できません。その辺のバランスは見事でした。
舞台も日本とは違ったところで進み、いつかは日本にも訪れるんだろうな~という流れを想像していたらワクワクします。
出も世界観に関しては大きな謎を残したままでした。

2作目でもまた違った魅力的な仲間が出来ます。1作目の主こそ違えどかつての仲間も出演したりして、ここまでじっくり読み進めていて世界観にもどっぷりハマっていたら、本当に楽しくなります。
皆が皆道は違えど、幸せになってほしい…そして自分の元に集ってくれたのなら、責任を持って幸せに導いていかねば…
大きな都市での様々な形の日常…

しかし事件というものは突然やってきて全てを変えていく…
キャラは一気に増えて、それぞれが派閥を組んで戦国時代に突入していくようでした。
そしてこの世界の仕組みにますます理解が追いつかなくなります。
もしかしたらここは昔の世界じゃないんではないかと…
未来…もしそうだとしたらこの世界より前の日本は……
衝撃的な世界を覗かせながら落ち延びていく主人公達。
色々あったけどもうここまで来たら先が気になって仕方なくなります。
ゲームのリリース当時は人気出ただろうな~というのを感じました。
恋心なんかも絶妙な書き方をしています。3部が控えているのですが、名作の匂いがプンプンしてきました。
二人の白皇編でひとまずの完結
2016年にプレステで発売となった『うたわれるもの~二人の白皇~』
これまで物語を追体験してきたユーザーにはたまらないリリースだった事でしょう。
アニメも数年前に出ています。これは機会を作って見てみようと思っています。
物語の冒頭は苦しいけど、追い詰められて孤独な戦いだけど一人じゃない…
妙な仲間達もちゃんといる。
そんな安心感や心の拠り所を疑似体験しながらすっかり家族となった仲間と日々を過ごしていきます。
そのうち、仲間のそれぞれの未来…サイドストーリーにも興味を持つようになります。

物語はいつかは終わりを迎えますが、その終わりを迎えてほしくないと感じるくらい「うたわれるもの」の世界に浸かっていました。
そしてやっぱりというか睨んでいた通り世界観がえげつなかった。

物語も中盤を過ぎる頃には世界観は一気に広がっていき、もう自分達が世界の命運を握っているかのような感覚になります。
1作目のはじめは日本の縄文時代のような世界だったのが、いつの間にか近代文明を超越した現代を越えたような見た事もない世界。

人間の想像力には恐れ入ります。
何度か書きましたが、自分の解釈した世界観が物語の進行と共にどんどん広がっていくところがたまらない位ワクワクしました。
登場人物たちの成長も魅力の一つですが、やや後日談も踏まえて物語はゆるやかに終着点へ向かいます。
終わって欲しくない…いつまでも続いていってほしい…そんな余韻を残しながらアプリ版は終わりました。
今は、こういう作品に出合えて良かったな~という達成感でいっぱいです。
リアルタイムでこの作品を知らなかったのは少し悔しいですが、ストーリーはピカイチでした。自分の創作活動にも大いに参考になったので、負けずとも劣らない作品を作っていきます。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
「うたわれるもの」はアプリからAVG化したものが無料で読めます。まだこの世界というかストーリーを知らないという方が居たら是非インスト―ルして読み進めていくのをお勧めします。




























コメントを残す