懐かしい名作をアートと共に
この度は閲覧いただきありがとうございます。
周作(x.com/DarvishShu)です。
今回レビューを書かせていただくのが『ジョゼと虎と魚たち』というアニメ作品。
これは10年以上も前に映画(邦画)で大ヒットした作品をアニメ化したものです。
(2003年に犬童一心監督により実写映画化された田辺聖子の同名小説を、新たに劇場アニメ化)
内容はかすかに覚えていたので、映画館でポスターを見た時はすぐに反応しました。
だから映画館でその存在を知った時“あぁ、あの作品がアニメとしても映画化されたのかぁ。作品の良さは世代を超えて伝わるもんだな~”と嬉しくなったのを覚えています。
この作品はなんと韓国でも実写映画化されているんです。これは後で知って驚きました。
物語の構成も良くて当時(確か20年くらい前だったか…)自分達の仕事仲間の間では話題になりました。
実は実写版を見た時から映像がとても幻想的みに感じていたのでアニメ仕様にした方が良いのではないかと感じていた程です。
そう感じていた人間が一定数いたわけで、今回のアニメ映画となりました。
この映画が上映されていた期間中は『鬼滅の刃~無限列車編』と被っていた時期でもあり、やや苦戦したと思いますが、古くから覚えていた人たちはきっと足を運んだものだと思います。
今回はその劇場版アニメ『ジョゼと虎と魚たち』のレビューを書いていきたいと思います。
個人的にレビューを書こうと思ったのは、この作品を知ってほしいと思ったから。
勿論、“障害を持った人たちの強く生きる様”をです。
惹きつけるものがあったヒロインさん
主人公(ヒロイン)は車いすの少女。
なかなか難儀な生活をしていて、そんな中でも自分の世界を描いて表現しようとします。
その“誰かに伝わるか分からないけど必死に訴える気持ち”が、もう一人の主人公の男の子・鈴川君を惹きつけたのだと思います。

さげすむような印象ではなく、自分達にも何か力になれる事はないかという感じ。
だって彼女は自分の世界を構築しながら前を向いて生きています。
そこに障害者とかいうものは関係ないです。
どんな境遇でも生きる力を周りに発信していく姿。
心の距離感が離れたり近づいたりしながら、彼女のそんな姿にサポートする鈴川君は惹かれていきます。
この作品は単なる恋愛作品ではなく、夢を持つというか進化させていく様や、相手に依存しすぎないことなど少し違った視点も描かれています。
あと「前へ進む痛み」ですね。
近年のアニメはやたらと分かりやすい説明セリフを入れるものが多いのですが、(先ほど紹介した“鬼滅の刃”しかり)この映画は昔の実写版同様、雰囲気や彼女の力強い表情などを前に出す事であまり説明は入れていませんでした。
それが良かったというか、味のある作品になったのではないかと感じます。
そこに彼女独特の感性・魚が泳ぐ世界がファンタジックに入り、芸術作品の様な楽しみ方も出来ました。
観ていただければ分かりますが彼女の“ここで私は生きている”という力強いメッセージを感じます。
誰も入れない触れない世界
ヒロインは周りの恋模様などに気にせず自分の道をひた走ります。
それがどんな姿であれカッコよく思えてくるから不思議です。
子ども達に自分の作品、絵本の読み聞かせなどをするなど自分で活路を開いていく姿は印象に残りました。
この作品に弱い人は居ません。
力強く生きる姿を見せてくれます。例え自分の人生が終わってしまったとしても。
ネタバレは控えようと思うのであまり多くは語りませんが、物語は決してハッピーエンドに向かうとは言えません。でもそれぞれの生きる力というものを画面を通じて感じる事が出来るし、それが自分の日常に勇気を持てるような作品となっています。
原作をうまくアニメ化している作品の一つだと感じます。
生きていく芯のようなものが感じられて自分の生き方をふと立ち止まって見ていくきっかけになりました。
物語は町の景色にあわせたようなスローで幻想的な流れで進んでいきます。
是非自分の人生と日常の世界を改めて見直すきっかけとしてもチェックしてみる事をお勧めします。
ネタバレ無しでレビューするのはなかなか難しいですが、“昔の映画の良さ・表現方法”が感じられました。
アニメ映画というのは何も忙しなくわちゃわちゃする展開が良いわけでもないです。
忙しない現代社会に、ゆったりとした間と魚のアートと共に映画の世界に潜り込んでみてはいかがでしょうか?
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

























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