感想『ガールズバンドクライ』ロックとはかようなものである

ド正論をぶちまけるめんどくさいガール達

音楽が気に入って視聴をしてみたのですが、思った以上に心に響く名作だったのでレビューを書かせていただいています。

そのタイトルは『ガールズバンドクライ』

世間からの評価も滅茶苦茶高かったけど、自分も予想外の素晴らしい作品に出合えて気分が高揚してしまいました。

これは見た方が良いです。

正論をクソみたいな社会にシャウトするカッコいい姿は強烈に憧れることでしょう。

©東映アニメーション
レビュワーの皆さん 閲覧いただきありがとうございます。

周作x.com/DarvishShu)です。

この作品内では名曲がたくさん生まれています。楽曲のレベルがとにかく高い!

曲と一緒に是非楽しんでもらいたいアニメ作品ですので、是非視聴して見て下さい。

今どき珍しい位のまっすぐな主人公…なかなかいないもんです。この正論ど真ん中をゆく心が歌に乗ってどこまで響いていくのか…レビューを書きましたので是非お付き合いください。

とにかく主人公の女の子「井芹仁菜」…パッと見目立たない可愛くて大人しい印象の女の子なのですが、本性はめっちゃめんどくさい子です。

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癖が強いけど最高のメンバー

細かいストーリーは見ていただくとして、紆余曲折を経て主人公の仁菜さんの元に集ったバンドメンバー達。

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メンバーそれぞれのストーリーがありきたりのモノではなく、現代に共感できるものばかり。

だからこそそんな葛藤を乗り越えてバンドとして確立していく姿を見ていたら思わずファンになってしまいます。

見ていくうちにこうも激しく激突し合うメンバー達の魅力に虜になっていく…そんな魔力さえ感じます。

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メンバーだれをとってもバックグラウンドが壮絶。
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一番お嬢様風な感じを醸し出している“すばる”さんでさえ、親への葛藤や芸能界の事などバンドを本気で続けていくためにクリアしないといけない課題が立ちはだかりすんなりといかない事ばかり。
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メンバー全員がそれぞれバックギアをぶっ壊して世界一のライブを目指していく所が“すごい”と一言で言ってしまえばそれまでなんですが、とにかく他のバンド作品などと覚悟の度合いがまるで違います。

この作品は、現実社会で本気でバンドや音楽活動で風穴開けたい人間達の挑戦を可能な限りなるべくリアルに描いています。

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だから彼女達のバンドに向かう姿勢、マジさがかなりリアルに伝わってきます。だから見ていて本物のドキュメンタリーみたいに感じ、熱くなる。

彼女達がメジャーにのし上がっていくべく始動しはじめたと思えば、壁となって立ちふさがるバカでかい障害物がやってきます。(あまり深いネタバレはしないでおきますが…)

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その壁の存在もリアルっぽさと格差を前に普通なら立ちすくんでしまいそうになります。

それでも彼女達はどんな高い壁にぶつかってもめげない。…とりあえず叫ぶ。どうしよもない正論を吐いて、再び歩き出す。

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そしてまた違った方向性を進んでいくのです。

熱さに強さも加わり、ドキュメンタリーを超えた暑苦しい女たちの生き様の劇場みたいな感覚になってきます。

本当にやたらと熱い…終始ロックな感じを出しています。

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だからなのか、彼女達の楽曲はロックなストーリーを見終えた後、一層輝きを放ち心に響くようになります。

勢いのまま、劇場版総集編が発表されました。

アニメと楽曲の相乗効果で爆発的に人気が出ているのが証明しています。

それに今、世間では“ロック”ミュージックがかなり少なくなっているので、久々に魂が震えました。ベビーメタル以来です。

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青春を生きるものたち

自分の正しいと感じた道を叫びぶちまけ、歌として発信する彼女達の姿は正直カッコいいです。

女の子の躍動するドラマなので当然男性ファンも多いと思いますが、彼女達の生きざまを見てく中で女性ファンも沢山出来たのではないでしょうか?

この作品にはいろんな人間が出てきますが、どこか日寄っていたりナヨナヨした人間はいません。

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皆思ったことを素直に吐き出しながら今と戦っています。だからこの物語がなんだか締まった感じで気持ちよく感じるんです。感覚で言うと困難も多いけど全体的にスカッとした感じ。

そりゃ過去の確執などドロドロの部分もあるのですが、いつまでも引きずらずに白黒つけてどんどん突き進もうとする姿などを見ると、彼女達の凄さを感じます。そしてそんな姿にあこがれを感じます。

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気が付いたらメンバー全員魅力的でファンになっていた…というのがこの作品の戦略かもしれません。

こんなすごくて気持ちのいいメンバーのパワーソングを体全体で浴びてみたいもんです。

褒めてばかりのレビューになりましたが、本当にパワーをもらえますし見て良かった~この作品知れてよかった~とか良いことずくめでした。

主人公の仁菜さんも正論モンスターでちょっとめんどくさいなと感じる事もあるんですけど、清々しいから最終的には水に流せてしまえます。ロックゆえと申しましょうか。まぁメンバー全員ロックです。

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本当のロックとはかくいうものだなといえますし、ロックというものを分かってない人に言語で説明するよりもこの作品を見せるほうが手っ取り早いと感じます。

一見大人しそうに見える少女・仁菜さんを指さして、“彼女こそロックだ”と説明しても理解できないと思うので“まずは彼女の生きざまを見てみろ!ロックの何たるかが分かるはずだから!”と伝えたいですね。

ありがちな成長物語でも、困難を乗り越えていくグループ活動でもない、もっと真っすぐに正論を叩きつけて突き進んでいくような彼女達の活躍を今後も見逃さないようにしていきたいものです。

期間限定ではありますが『ガールズバンドクライ展』もやってます。その息吹を感じてみて下さい。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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