感想『パリピ孔明』軍師の活躍は永遠に

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レビュワーの皆さん 閲覧いただきありがとうございます。

周作x.com/DarvishShu)です。

今回は実写ドラマ化もされた作品『パリピ孔明』のレビューをお伝えします。

そして2025年には映画化もされました。

実力もあり好きでやっている歌の仕事…なかなか飛躍のチャンスに恵まれないヒロインに対し、突然この時代にやってきた軍師・諸葛亮孔明が尽力し彼女を支え、スターに伸し上げるというなかなかユニークな成り上がりストーリー。
© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
三国志が好きな方や孔明のファンならまず見るだろう…と思ったのですが、他の人のレビューはやや辛口でした。

“こんなの孔明じゃない”等…人物に思い入れがある分こだわりやファンの人の描いた理想の人物というのがあるのでしょう。

それでもアニメを通して“稀代の天才・孔明さん”の知略を少しでも学べたらと感じ視聴をしてみました。

レビューを書きましたのでお付き合いください。





感覚としてはドラえもんのような安心感

「次の生があるならば、戦のない平和な時代に生まれたい」と願いながら病没した孔明。

その夢叶い、現代の日本へ若い姿になって記憶を引き継いだまま転生を果たします。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
ここまではまぁご都合主義ということで深く突っ込まずに容認しますが、ここからは稀代の天才の見せどころです。

ドラえもんのポケットのような夢のような機能は無いのですが、知略を駆使して集客や宣伝を見事に活かします。ポジショニングの妨害があっても知恵で乗り切ります。

当然の様にある上層部からの妨害もものともせず…

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
そして現代のSNSというツールへの順応も早い。というか現代人よりも使いこなしている感じ。

昔“軍師”だった頃の思いに馳せながら現代の戦とは違った難局を乗り越えていきます。

その一手一手はここでは割愛しますが、正攻法ではどうにもならない難関を実にうまく対処します。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
敵である相手を味方に引き込むくらいの勢いを見せながら…

まぁそういう立ち位置になる事はこの作品が始まったころから予想は出来ていたのですが、孔明ファンなら“孔明ならこういう現代の難局をどう対処するんだろう”という感覚で視聴できたと思うので、より楽しめたのではないでしょうか?

それでも一定数“あんなの孔明らしくない”という声はあります。

でも孔明さんの作画はなかり気合を入れていますので、作り手やアニメーターさんからのリスペクトは感じます。

軍師というものは高いところから見下ろすのが似合っているようですね
時代のヒーローを描かせてもらうんだから失礼の無いように…彼のイメージを崩さないように…というところでしょうか。そういう点でも注目を集めているようです。

物議ある孔明のやり方

SNS後半の書き込みでは“孔明さん後半はあまり動かなくなった”という寂しげなメッセージが散見されましたが、彼はあくまでも軍師です。

土壌を作り終えたらあとは見守るというのも役割の一つです。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
ここは賛否両論ありました。もっと孔明イズムみたいなのを感じたかったというところか…

彼が主人公なんだから彼をもっと前面に押し出してほしかった…という感じ。

でも軍師というのは勝利を挙げ続けて後の歴史で認知されていくようなものです。

いきなり“私軍師です”なんて人間は三国時代はいなかったわけで、実績が詰んでいって結果として出た後に勝因を振り返る場面で軍師はスポットライトが当たるものです。

監督さんみたいなものです。

だからある程度は介入するも後は選手を信じて送り出すものが軍師としての役割ではないでしょうか?

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
まぁ“孔明さんの知略をもっと色んな場面やケースで見てみたい~”と感じている人にとっては後半はやや消化不良に感じたのかもしれません。

この作品の最大のポイントは孔明さんの取る指揮なのですから。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会




ラップなどレベルの高いパフォーマンスも

妨害を受けてもものともせず、観客動員を爆上げするという“戦功”をあげた孔明さん。

もちろんヒロインのEIKOさんの頑張りも見逃せません。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
一人のアマチュアシンガーソングライターだけではこうも行かなかったと思うのですが“たみくさのために”の心情で現代でもうまく立ち回る姿からこの先どんなにこのムーブが広がっていくのか楽しみです。

こういう歴史に輝く偉人を現代に召喚させて(この作品は召喚したのではないのですが)現代だとどういうふうに立ち回るのだろうという考察を描いた作品は少しづつ増えてきているように感じます。

最近映画上映された『もしも徳川家康が総理大臣になったら』なんかはその代表的なものです。

色んな問題が山積してしまっている現代の日本。問題から目を逸らし続ける政治家…海外からの圧力…既得権益でがんじがらめになっている上層部…ニュートラルで考え出したらキリがありません。

このゴマンとある問題解決の為にも偉人さんたちの知恵…是非欲しいです!

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
ゆくゆくはAIのGPTとかに孔明さんの人格をはめ込んで、対応してもらうなんてのはどうなんだろう…なんて考えてしまいます。

パリピな日本にしていきたいものです。

© 四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。