感想『ぼっち・ざ・ろっく』昨今の閉塞感をぶち破れ!

レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。

周作twitter:DarvishShu)です。

女の子グループのバンド活動が舞台となった物語なのですが、自分が視聴しようかとか考える以前に大人気になってしまいました。

バンドガールの物語なのに“ぼっち”っていうのも変だなという所から試しに1話を視聴。

1話でこの物語の主人公であるひとりさんのぼっちに至る黒歴史を時系列に丁寧に伝えてくれます。

こいつなかなか詰んだ人生送ってんな~と思ったものの、ここからどうバンド活動までに至るのかは非常に興味深く、視聴していくことに。

昔、「けいおん」というアニメが大ヒットしていて、そこからバンドアニメは注目されているようですが、今回のバンドアニメは異色中の異色のようです。

2024年には劇場版も公開されていて、今も人気は継続しています。

そんな超話題作となった「ぼっち・ざ・ろっく」、略して「ぼざろ」。感じた事をシェアしていきますので、よろしくお願いします。

「けいおん」のレビューはUPしておりますので、こちらも是非よろしくお願いします。




なんでぼっちちゃんピンク髪なの?

「けいおん」では学校内でバンド活動をするわけですが、『ぼざろ』では「ひとりさん」こと“ぼっちちゃん”が学校内で全く馴染めないためバンド仲間を作る事すらできません。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
よって学校から出て、外でコミュニティを形成する運びとなります。

ぼっちなのに学校という枠から飛び出ていくというのはある意味ロックです。

そして、ファインプレイをかます伊地知 虹夏 (いじちにじか)さん。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
彼女がぼっちちゃんに声をかけていなかったら物語が詰んでいたので、彼女が物語の中の殊勲者とも言えます。

冷静に考えて彼女の存在が無いと厳しかったぼっちちゃんの登用。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
その後、ぼっちちゃんとは真逆の眩しいくらいの子(まぁボーカルになるだろうと予想)や、女性にしては渋いベースも入ってくるなど、なかなか個性的なメンバーではじまった「結束バンド」
©はまじあき/芳文社・アニプレックス
でも初見の自分としては突っ込みたいところが一つあります。

なんでぼっちちゃんって髪の色の設定をピンクにしたんだろうか…と。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
明るい子は赤や黄色などでカラーリングするので良いと思いますが、ぼっちちゃんは天然のインキャラ。

髪の色は、彼女のキャライメージから考えて普通はグレーかダークブルーとかでしょう?

なんでピンク髪なん?って思った方いると思います。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
ピンクだとどうもあか抜けたイメージを感じてしまうのですが、皆さんいかがでしょう。

自由とロックの先取り女子高生

学校内というのは総じて狭い世界です。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
でもぼっちちゃんはとあるきっかけで、社会の接点を持ち、社会人とかかわりを持つようになります。

これが結構学生の中ではゆくゆくはアドバンテージになるのではないかと感じます。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
社会に出たら色んな生き方をしている大人に出会うから。
酒飲みながらバンドをやる破天荒な方との出会いなどを経て、ぼっちちゃんの世界が広がっていくのを感じます。

まだまだほんの少しだけですけど。

それでも彼女にとっては大きな一歩なのです。この辺は彼女と似た境遇の人なら賛同していただけるのではないでしょうか?

その少しづつだけど自分の世界から少しづつですが、なんとか外に出ていこうとしている姿が現代でも引きこもっている方、引きこもりがちな人間にリアルに響いたのではないでしょうか?

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
掲示板で視聴者からのコメントを見ていたら
「ぼっちちゃん、まんま私でワロタ」とか
「リアルに居すぎて草」
「まるで私みたいで夢中になってみてた」
「こういう生き方戦略もありなんだって感じた」
と、引きこもりがちな層からの感謝にも似たコメントが多数寄せられていて、結構な人にこのぼっちちゃんの生きざまが“刺さった”んだなというのが分かります。
©はまじあき/芳文社・アニプレックス
実際、放送当初はそこまで注目されていなかったのですが、話(放送)が進むにつれどんどん反響が大きくなっています。

漫画の方も重版などで品薄になるくらい売れたそうで、アニメに使われた曲と共に大ヒットとなりました。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
ぼっちちゃん以外のメンバーの思いなどで物語に深みが出てきた終盤では「ぼっちロスになりそう」「終わるの早い。続き早よ」みたいに終わりを惜しむ声が沢山見られました。

彼女達の気持ち(特にぼっちちゃん)に寄り添いながら視聴した方が多かったという事でしょう。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
ぼっちなのもロックです。この意味は是非作品を視聴して感じ取ってもらいたいです。

非常に良い反響

終わるころには楽曲と合わせて大人気コンテンツとなった「ぼざろ」

大人気になったということで、実は放送後も色々なところで素晴らしい反響がありました。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
製作委員会のメンバーは心から、「ぼざろのアニメを作ってよかった~」としみじみ感じているのではないでしょうか?

皆に楽しんでもらえて、二次商品も売り上げが出て、続編や映画を作る予算も賄えた。モデルとなった町とライブハウスは活気が出てきたし、アーティストさんたちにも光が当たったし…

もちろん漫画などでぼっちちゃんの活躍を引き続き楽しむことができます。「ぼざろ」の人気は今も継続中で、なんと2024年の夏には劇場版が公開されました。

音楽関連とも合わせてグッズも人気になり、ぼざろ聖地である下北沢では、ここでライブを経験したいというバンドマンも増えたそうです。

お店とのコラボ商品が出たり、ラジオでも活躍する声優さんたちの様子だったり。

アニメのおかげでいたるところで反響が起きています。

アニメブルーレイだけでなく、劇中の楽曲も「音楽配信サイト」などから売り上げを伸ばし続けています。新しい楽曲リリースのカタチとして確立したなぁと感じます。

アニメ放送からこんなに素敵な反響が出るのは理想的で、我々も真似したくなりますよね。

©はまじあき/芳文社・アニプレックス
少なくとも今後出てくるバンドアニメはこういう広報よリリース手法が使われていくんではないでしょうか?
この作品は、子どもの頃の”好きだった事”をもう一度見つめ直したくなる要素もあります。自分の原点を振り返ってみよう。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。