感想『じいさんばあさん若返る』ラストまでは見てください

レビュワーの皆さん 閲覧ありがとうございます。

周作twitter:DarvishShu)です。

タイトルだけ見たら一体何だ?と思いましたが、なんだか面白そうだと思ったので視聴をしてみた「じいさんばあさん若返る」

初めに自分なりにストーリーを予想してみたのですが……
 突然変異で若返ってしまったじいさんばあさんが、令和という厳しい世界を昔の知恵を駆使して、問題を解決していくドラマではないか。

現代の知識に染まった若者たちに、古き良き知恵を教えたり、昔の知恵を使い、様々な問題を解決していくような「まったく新しいタイプの転生モノ」の物語ではないかと勝手にワクワクしていました。

予想していた物語とは違いましたが、とても心温まる作品として楽しめましたので是非レビューをシェアしたいと感じます。

個人的には、最後のED曲がなんとなくイメージに合ってないなぁ…など、しっくりこない部分もありましたが、この作品を視聴するなら是非時間を取って“最終話まで”見ていたきたいです。

急な盛り上がりは無いですが、視聴者の気持ちを温かくしてくれます。

昔の知恵が現代ではどう生かされるのだろうかという切り口を期待していましたが、また別の心温まる物語となっています。





金のリンゴを食べるべし

この物語の主人公となるおじいさんとおばあさん。

©新挑限・KADOKAWA/じいさんばあさん若返る製作委員会
ある日、金色のリンゴを見つけます。ここら辺は舞台となっている青森県らしいですね。

岡山県の場合だと“金の桃”とかになるんだろうか?

©新挑限・KADOKAWA/じいさんばあさん若返る製作委員会
それを食べた二人は20代くらいに一時的に若返るというもので、物語の発想としては面白いです。

「金のりんご」は青森県で早速商品化されるかもしれませんね。

リンゴ…は昔デッサンの練習で散々描いていたような想い出があります
とにもかくにもこのトンデモ設定によって若返った二人。

機動力(?)もアップしたことで、精力的に動いていきます。

二人とも元々の素材(?)が良いもんだから、近所のじいさんばあさんからモテモテだし、孫もあまりにハンサムなじいさんにご満悦の状態だったりと、初めの方はこういうカオスな世界を楽しむような内容となっています。

©新挑限・KADOKAWA/じいさんばあさん若返る製作委員会
見た目は20代なのに、経験値は80代なわけなので、包容力が半端ないのでしょう。

年を取ることは決して悪いことでもないですね。人間の器が違うというか人間力の差を見せつけられたような感じがします。見た目は同じでも受け止める力が違います。

じいさまとばあさま

年を取った夫婦同士どう呼び合うのでしょうか?

じじいとかババアとか呼ぶのがデフォルトのように感じる今日。

この夫婦は、お互いの事を「じいさま」「ばあさま」と敬うように言い合うのがまたなんとも良い関係です。

©新挑限・KADOKAWA/じいさんばあさん若返る製作委員会
若返ったときに、いろんな過去の記憶も連れてきてしまい、そのおかげで若かりし日の回想シーンも始まるのですが、お互いがお互いを尊重した素敵な関係だったからここまで添い遂げられたのだなというのが分かります。
©新挑限・KADOKAWA/じいさんばあさん若返る製作委員会
自分の境遇よりも相手を想い、相手を案ずるというのがとても素晴らしい…というかこれから結婚する人はとても参考になるのではないかと思います。

年代こそ違えど、相手を思いやり敬う気持ちに変わりはありません。

ばあさまは自分の寿命が尽きたときに、自分が死ぬことへの恐怖をまず感じるのではなく、一人残されてしまうじいさまが不憫だと心配します。

©新挑限・KADOKAWA/じいさんばあさん若返る製作委員会
良い夫婦関係や良い人間関係を築き続けるヒントが隠されています。

他にも昔の青森県の様子や、今との変わりようなども描いてくれています。電車の利用率などはリアルに感じます。

©新挑限・KADOKAWA/じいさんばあさん若返る製作委員会
年を取ってお互い変わっていくように、故郷も変わっていきます。そんな故郷を思う気持ちも描かれています。

まあここまで書いてみて気づいたこととして、ベクトルが常に自分ではなく相手なのです。

自分がどうありたいとかではなく、相手を思いやることが一番っていうのが素敵です。こんな素敵な年の取り方をしたいなと感じました。

©新挑限・KADOKAWA/じいさんばあさん若返る製作委員会
見てほしい層としては、結婚3~5年目くらいの夫婦が良いのではないか?

添い遂げよう。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。