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周作(twitter:DarvishShu)です。
本当に知らない間にアニメはものすごい勢いでレベルアップしています。時代の流れと感じたことを書いています。
ろくにアニメを見てこなかったが、世界は猛烈に支持しだしたジャンル
作品に対してのレビュー(感想)を書く前に少し自分の視聴歴をお話しさせていただきます。
作品を見始めてから5年近くが経ちました。
AbemaTVで大好きな格闘技のチャンネルを見れるいうことを知り、見始めていた中2019年。
時偶チャンネルを回したらとある作品がタイミングよく偶然始まったので、試しに見た作品から衝撃を受け、そこから「アニメ作品」にのめりこんでいきました。
それまではアニメというものはどこかで学生や20代くらいの若い世代が見るものだという先入観がありました。
時々金曜ロードショーで上映されるジブリの映画などは見ていましたが、自分自身社会人になってからはアニメは勿論漫画すらまったく見なくなっていました。
作品を見ていくうちに「今の人たちはこんなにレベルの高い作品を見ているのか…」と驚くようなものばかりでした。
個人的な感想ですが、もう邦画や洋画を超えているのではないかと感じましたし、見たことのない画期的なものばかりで、見ているうちにすっかりアニメーションに対しての見方が変わりました。
本当に偶然見た作品がきっかけとはいえ、視聴の機会をくれたAbemaさんには感謝しています。
実際に世界でも注目されているジャンルですし、日本の誇る文化といわれていますが、見れば見るほどその意味や魅力が理解できます。
業界に対して感じること
しかし自分はもうアラフォーなので、ただ視聴するだけではなく、いろんな側面も気になってきます。
もちろん作者はこの作品で何を伝えようとしているのか等、視聴しながら考えるのも楽しいですが、制作過程や仕事としての業界の在り方なども感じるところがありました。
OPなどに表記される『~制作委員会』ってどういうグループ何だろうか?
作画などを担当しているスタッフの名前がどう見ても中国や韓国人の名前が書かれているが、そんなに日本のスタッフの人手は足りないのか?
クローバーワークスさんが赤字って書いてたけど、あんなにヒットした作品を出しているのに赤字って、グッズや二次商品の収益などはどういう配分になっているんだろうか?大手がどれだけ中抜きしているんだろうか?
1クール(3カ月間)で放送される予定のラインナップを見たけど、多すぎる。今はもう70タイトル近くあるではないか!
これでは一つの作品をじっくり味わうというか、吟味する時間が取れないのではないか?作品が多すぎて「1話切り」とかいう表現があるらしいが、そんなに断捨離して見ないといけないのか?
タイパを考えて今の若者は倍速で見たり、セリフのないシーンを早送りしてみるなどしているらしいが、風景の作画を担当してくれる方はどう感じているんだろうか?
CGだと味気ないとか言うくせに、手書きの風景がどれだけ手間がかかるか分かっているのか?…というか作品が多すぎて、一つ一つの作品が大切にされていないように感じる。
『カラーバス効果』なのかどうかは分かりませんが、アニメ業界が苦しい財政事情であるというニュースをやたらと目にするようになりました。
あんなにレベルの高い作品が毎回ゴロゴロ生み出されているのにじっくり見るという事がやりづらい。作品が軽く見られるのは作り手にとっては悲しいことじゃないか?
今思いつくことを書き出してみたのですが、作品のすばらしさに関しては勿論感じますが、それ以上にこの業界のおかしなところも沢山感じるようになりました。
それを顕著に感じたのは、最近の作品で特にお気に入りだった『異世界おじさん』の放送が大幅に遅れた件。
この作品はリアルタイムで見ていました。ただ、不自然な放送延期が重なり、なぜこういう事態が起こるのかというのを調べるようになりました。
視聴者はただ放送を期待して待っていることと思いますが、今回のような問題は他の作品でも起きていることが判明。
何かゴタゴタがあるのだなというのを感じずにいられません。
そんな作品が生み出されるまでのドロドロしたところを見ていくうちに、なんだかこのままでは良い作品が世に発信されて行かないような危機感を感じるようになりました。
コンテンツとしては優秀以外の何物でもないです。
ジャンルも様々な方に向けて様々なラインナップがまとまっており、24分というそんなに長くない拘束時間で楽しめるものばかり。だからこそまだまだ伸びしろはあるので、この業界…健全な成長を望むばかりです。
以前の自分のようにある程度年齢を重ねてしまうと作品自体を見なくなるので、作品の良さが分からないまま宣伝や批評、運営に携わったりしている方が多いのではないかと感じてしまいます。この辺は憶測ですけど。
作品の質も変わりつつある
AbemaTVは時々2010年前後の作品も放送してくれます。
一気見というありがたいシステムのおかげで、時間を作って腰据えて見てみるのですが、昔の作品はどちらかというと1話の中での起承転結感が強く、最後に明るいオチがあるような一話完結のオムニバス調のものが多いです。
あと、若者向けに作られている感覚も今だと感じます。話の流れの王道というかルーツになっているのは、アンパンマンやポケモンのような感じ。
だから年齢が上がるにつれ、いつの間にか意識して視聴することがなくなったんではないかと感じます。
しかし2020年代になるにつれ、オムニバスとは程遠く視聴者を混乱や絶望感を感じさせてそのまま続いていくようなものが増えてきました。
今の世の中の世知辛さを風刺的に表現しているのではないかと感じます。
中には救いのないような作品で、視聴者を憂鬱にさせてしまうようなものもありますが、その心の揺さぶらせ方がかえって作品の印象を強めている感があります。もちろんハツピーエンドで終わるような日常系の作品もありましたが、インパクトの強いものが支持を得ている印象が強かったです。
明らかに作品の流れが変わったように感じます。
どんな辛い世界で生きることになっても絶望するな!あきらめるな!と激励されているように感じます。
この流れで今後、どういった作品が支持を受けるようになっていくのでしょうか。
ここからはイチ視聴者として、予想してみたいと思います。
※チャットGPTは使用しておりません。
これからの作品像を紐解く
時代やトレンドによって日本のアニメ作品も変わってきたんだなという事を踏まえて、今後どういった作品が生まれ、支持を得ていくようになるかを考えてみました。
※ここからは個人的な見解になります。
まずは日本人の少子化が進んできたので、おそらく外国人定住者が増えてくる流れはあるというのが真っ先にイメージできます。
そして海外の若者は日本のサブカルチャーが大好きな方が多いので、日本のアニメーションは真っ先に支持を受けることが予想されます。
日本を選んできてくれた方は、治安や住みやすさの問題もありますが、サブカルチャーがきっかけの人も多いものです。
そんな時に世代や人種を超えて交流していく様を描いた作品が、日本と外国の方をつなぐきっかけになると思うし、わかりやすい作品なら世代を越えてたくさんの人に見てもらえるようになるでしょう。
そこから国際交流が円滑になっていくきっかけとなれば、後々世間にも取り上げられる「良作」となるのではないかと予想されます。
この流れを風刺的に描いた作品は既にあります。ほかにも日本語の面白さやなどに要点を置いた作品なども出てくるのではないかと感じます。
あと、対抗馬として考えられるのが「体験」にフォーカスしたもの。
モノより思い出の時代で、これからは体験がビジネスチャンスになってくると思います。そこで体験を心温まるストーリーに仕立てたものが増えていくのではないかと感じます。さらに予算的にも自分たちの手が届くような範囲のものなら尚良いです。
これは5~6年前くらいからすでに兆候が見られていて、現在そんな代表的な作品として「ゆるキャン△」「スーパーカブ」「ヤマノススメ」「ぼっちざろっく」などがあります。
体験をするためのきっかけになれば、見て楽しめて体験して楽しめてで2倍楽しめますね。
ヒットするのは世の問題に切り込んだもの
さらに穴場もイメージしてみます。
体験モノは既に多くの作品がアニメ化されていで、これからも人気を博していくと思いますが、奇抜な発想で大ヒットする作品も出てくるでしょう。
世の中を風刺して、厳しく切り込んでいった作品にも脚光が集まると思います。
2023年で言うと「推しの子」などがそれにあたると思います。
まだまだトレンドに挙がる情報やSNSの闇などに見事切り込んでくれたので、アニメ業界以外のメディアも食いついてきました。
社会全体の動きを見ながら作品を世に出すというのもヒットの秘訣のようです。スピード感も必要ですが。
今、世界に目を向けると情勢が不安定で身近なところで戦争が起こっていたり、起こりそうだったりと心の底から落ち着いて穏やかな気持ちでいられるような状況ではありません。
そして戦争や紛争に対して「早く終わってほしい。誰か終わらせてくれないか!」と感じているわけです。
「国」という単位で考えると、皆それぞれのメリットデメリットを考えて大きく動けなくなっている状態。硬直状態で誰かが得をして、多くの市民が巻き添えを食らう状況が続きっぱなしです。
そんな今の情勢をなぞって、大きな問題を解決してくれる…そんな救世主のような指導者が今求められているのではないかと感じます。
今の状況から大きく変革させ、「平定するキャラクター」が求められているのではないかと思います。
こういう大義をなす人物が求められている中で、今のところまだ視聴者は自分たちの殻に閉じこもっていて、満たされない不安や欲求を一時的にでもアニメの世界に解消してもらってスッキリしたいという感じがします。
最近奇抜な作品かもしれないと思って見てみた作品は、自宅に戻ったら癒してくれる動物「猫」がなんと人並サイズになっていて家事手伝いをしたり身の回りのお世話をして主人公のお世話をしているといったものでした。
癒してくれる猫にまで家事手伝いさせるのは、なんだか願望が暴走しているような気がします。
ここまで「疲れた」人が増えてしまったのか…と感じる反面、癒し系のジャンルのアニメはこれからも無くなることはないでしょう。
長文になりましたが、読んでいただきありがとうございました。
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